SUZUKA(新しい学校のリーダーズ)×yonkey(Klang Ruler)対談 「かっこよくふざける」ーー世界へ届ける“ユーモア”と“本気”

SUZUKA×yonkey 盟友対談

『迷宮のしおり』の物語、リーダーズの現在とも重なる「Sailor, Sail On」

ーー声の表現という点では、『迷宮のしおり』は新しい体験でしたよね。

SUZUKA:はい。ブースに入ってヘッドフォンをつけてマイクの前に立つのは慣れていますけど、全然違う概念だったというか。映像に合わせてセリフを言うのは、声を発する上で大事にするポイントも違っていて。「栞・SHIORIの声って何?」という課題もありました。「自分は関西人で声も低いし、ガラついとるし、ピュアな声は出されへんわ!」と思う自分がどこかしらにいたんですけど、「SUZUKAちゃん、小学生の頃とかは高い声で喋ってたのとちゃうの?」と河森監督がおっしゃったんです。ほんとそうなんですよ。私、結構きんきんとした声で喋っていたので。声を自分でつぶしにいったみたいな部分があるので、昔の自分の声を思い出そうとしました。「自分」という存在を一旦無視して、映像から出てくる栞の印象みたいなものを声帯に移すことをイメージしたらなんか自然と栞になって、自分で喋ってるのに自分の声に聴こえない感じになりました。特にSHIORI@REVOLUTIONじゃない前澤栞は、そういう感覚がありましたね。

ーーその感覚は、歌にも活かしていけそうですか?

SUZUKA:活かしていけそうです。声優としての収録期間が明けてからライブがあったんですけど、曲の一節に前澤栞が登場してきたんですよ。メンバーに「あそこ、なんかSUZUKAじゃないみたいな声が出てきたけど」と言われて、「栞の声で出てきたわあ。自分の声のレパートリーになったんやな」って思いました。

ーーyonkeyさんは、『迷宮のしおり』の劇伴も手掛けていますね。

yonkey:はい。僕は映像の音楽がもともと好きだったんです。日本のアニメーションだと、高木正勝さん、久石譲さんの劇伴が大好きなんですよ。今年、僕が聴いたSpotifyのランキングの上位は、ほとんど高木さんと久石さんのアルバムです。

ーー「Sailor, Sail On」は、どういうイメージや設定を踏まえて制作したんですか?

yonkey:SUZUKA演じる前澤栞ちゃんが歌う想定で作ってほしいというお話を河森さんからいただいたんです。「作中で何パターンかバージョンを作りたいです」というお話もあったので、「複雑なメロディだといろいろなパターンに対応できない。シンプルでありつつ良いものを作ろう」と考えました。サビのメロディは4音くらいしか使っていないシンプルなもので、その中でSUZUKAが最大限に表現できるような音域だったりも考えながら膨らませていきましたね。

SUZUKA:「Sailor, Sail On」は、自分にとって挑戦の楽曲でした。なかなか納得の行いく歌が歌えなくて苦戦して、練習して、なんとか「これがゴールだ」というものに辿り着いたんです。先日、自分たちの大阪での単独公演で初披露した時、自分たちのパフォーマンスが入って、ファンのみんなが観てくれたことによって、「やっとこの曲をちゃんと知れた」という感覚になりました。「Sailor, Sail On」は『迷宮のしおり』の主題歌であると同時に、自分たちの曲としても意味のあるメッセージを持っているんです。10年の活動の中で出会ってきたファンのみんなの応援や想いを風として帆に受けて世界へと出航していく歌です。そういう気持ちが4人の中でまとまった上で振り付け制作をして、そこからライブに向かったので、大阪のライブで全てがぴたっと合った感覚になったんですよね。自分の歌声も、楽曲も、『迷宮のしおり』も、全てがひとつになって、エモーショナルな気持ちになりました。

yonkey:僕の中にも、「主題歌であると同時に、リーダーズの楽曲としてちゃんと成立するものを作りたい」という想いがあったんので、そう言ってもらえると嬉しい。

ATARASHII GAKKO! - Sailor, Sail On (Official Music Video)

ーー歌詞に出てくる鏡は、劇中の栞、SHIORIのイメージですよね?

yonkey:そうです。イントロで鏡の割れる音が入ったりとかも、『迷宮のしおり』から着想を得ています。

SUZUKA:映画のストーリーも、この楽曲のストーリーにも、全てに対して共感するものがあるんですよね。〈今この世界は一つ踊れ Dance Dance Dance〉の〈今この世界は一つ〉を歌う時、なぜか心がぐっと入っちゃう。Aメロから始まって真剣に慎重に大切に歌っていく流れは、そこの1行を歌うためにあるような気持ちにも若干なっています。

ーーyonkeyさんのバンド、Klang Rulerの「RUN!」も劇中の印象的なシーンで流れますが、あの曲はどのようにイメージを膨らませていったんでしょうか?

yonkey:河森さんとミーティングをした時、「ラビリンス」というワードをいただいたんです。この映画の仮タイトルでもあって、そこから着想を得ました。「RUN!」は現実の世界を迷宮に見立てて、そこから逃げ出す人の物語。歌詞はコンビニで働いている青年の視点です。「煙草の銘柄とかわからないけど、丁寧にいらっしゃいませって言うよ」みたいな(笑)。「繰り返す日常から抜け出したい」という苦悩を描いています。

RUN! (Movie ver.)

ーーコンビニでアルバイトをしていたことがあるんですか?

yonkey:あります。

SUZUKA:あるんだ?

yonkey:うん。コンビニで働いている時って、時計を見ちゃだめなの。なぜなら時計を見ると時間の進みが遅く感じられて、「あと5時間かあ」とかなっちゃうから。「こういうところから抜け出したいなあ」と考えていた体験が反映されています。

ーーリーダーズの海外のファンも楽しみにしているでしょうね。日本のアニメは、海外でも人気がありますし。

SUZUKA:そういえば、海外のアニメイベントに出演させていただいた時、「アニメみたい」って言われたことがあります。リーダーズのコスプレイヤーもいっぱいいるんですよ。「どれが本物や?」ってなります(笑)。

yonkey:海外だと「Tokyo Calling」とかがすごいんですよね。海外のパフォーマンス映像をよく送ってもらうんですけど、イントロが鳴っただけで地鳴りのような歓声が上がってるので。そういう曲を作れたのは、僕の誇りです。自分のワンルームから生まれた曲が海を越えて数えきれないくらいの人に届くのって、すごく刺激的な経験です。

ーー『迷宮のしおり』は、海外のみなさんも含めた新しいファンとさらに出会うきっかけにもなるかもしれないですよ。

SUZUKA:そうですね。『迷宮のしおり』がきっかけになってリーダーズに辿り着いてくれたら、この作品の続きのように4人の姿を追ってもらえるのかもしれないです。私自身も栞みたいな葛藤や経験を踏まえながら前に進んでいますので。2025年は10周年の年やったんです。その先に進む中で、さらに攻めていきたいですね。「死ぬまで青春しよう」って、4人でいつも話してるんですよ。

yonkey:僕もリーダーズに携わらせていただいているので、心が過去イチ若々しいんです。

SUZUKA:そうなんや? よかったあ。

yonkey:常にバイタリティに溢れた感覚を養えるから、アンチエイジングできてます(笑)。

■リリース情報
新しい学校のリーダーズ
Digital Single「Sailor, Sail On」
配信リンク:https://lnk.to/Sailor_Sail_On

Klang Ruler
Digital Single「RUN! (Movie ver.)」
配信リンク:https://klang-ruler.lnk.to/RUN_Movie

■劇場情報
『迷宮のしおり』
2026年1月1日(木)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:河森正治
音楽:yonkey
公式サイト:https://gaga.ne.jp/meikyu-shiori/
©『迷宮のしおり』製作委員会

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