Travis Japanはトップランナーとして走り続ける “事務所初”の役割を任される信頼と実績

タイトル決めから伝わる、Travis Japanのチームワーク

 12月3日に配信された『Travis Japanのとらみみ』#1は、タイトル未定のままスタートした。これは、アルバムの構成やコンサート演出も“全員で意見を出し合う”という彼らのスタイルゆえだろう。初回の1曲目に流す楽曲を決めるのも、全員で「せーの!」で決めることに。ここは、デビュー曲「JUST DANCE!」でシンクロするはずと思いきや、松田元太が突然「かわいいだけじゃだめですか?」(CUTIE STREET)とボケを投入。「ちょっと飛び越えましたね」「そっちか!」と互いに笑い合う空気感が、いかにもTravis Japanらしい。

 タイトルの候補としてまず名前が挙がったのは、七五三掛龍也が提案した「Travis Japan とらじお」。このタイトル案にかけた意味を聞かれると、七五三掛が「ビジュだね」とエコーを最大限に効かせて答えて、また笑いを誘う。思ったままに、言いたいことを言い合える。そのなかで、少しずつアイデアが磨き上げられていく。笑いを交えながら、肯定と提案を重ねて着地点を探る。そのプロセスこそ、彼らのチームワークそのものだ。

 最終的に、グループ名のTravis Japanから“とら”と、『mimi-ni』の“みみ”を掛け合わせた『Travis Japanのとらみみ』に決定。新サービスを広げていこうという意思も含めた、彼ららしい愛らしさとセンスが込められたタイトルとなった。公開されたタイトル画像(※1)を見ると、七五三掛の「トラの耳、つけられないかな?」という最後まで“ビジュ”にこだわった意見が投影されているのも、また微笑ましかった。

“トップランナー”として、今後も走り続ける7人の声

 初回の放送から感じたのは、“トップランナー”として駆け抜ける彼らの気概だ。この日はレギュラー配信に加え、3rdアルバム『's travelers』のリリース記念特番も公開。収録曲を全曲紹介するという、深度のある企画に挑戦していた。1曲目に収録されているインストゥルメンタルの「's travelers -Opening Theme-」までしっかり語り合うその本気っぷりが、ファンにとっては何よりうれしい。

 メンバー同士で「ここの歌声がいい」「メンバーの表情が声だけでわかる」と歌声を褒め合ったり、「あの振りがカッコいいのはTJ(Travis Japan)だから。“体の使い方が上手い人が踊ってます“っていう代表曲!」とダンスの魅力を語り合ったりと、グループ愛が溢れる7人のトーク。メンバーといっしょにアルバム収録曲1曲1曲を味わいながら、「わかるわかる」とニヤけることができるのも『mimi-ni』ならではだ。

 Travis Japanが培ってきた挑戦の歴史と、7人で作り上げてきた空気感。それがそのまま音として届けられる『Travis Japanのとらみみ』は、彼らの新たな世界への入り口となるはず。今後の配信も、ますます楽しみでならない。

※1:https://x.com/mimi_ni_pr/status/1996180192843477254

Official髭男dism、SUPER BEAVER、福山雅治、Eve、TAEYEON、Travis Japan……注目新譜6作をレビュー

毎週発表される新譜の中から注目作品をレビューしていく連載「New Releases In Focus」。今回はOfficial髭…

Travis Japanが刻む“宿命” デビュー前から積み上げた経験を発揮したワールドツアー・バンコク公演を振り返る

Travis Japanのワールドツアー『Travis Japan World Tour 2025 VIIsual』が9月27日…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる