INI、DXTEEN、MAZZEL、M!LKらボーイズグループがバイラルチャート席巻 個性豊かなヒット曲の存在が示すもの

Viral Chart Focus

 Spotifyの「DailyViralSongs(Japan)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「SpotifyTopSongs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの11月26日付のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:INI「Present」
2位:YANGYINYUE「弥渡山歌 (Midu Echoing)」
3位:DXTEEN「両片想い」
4位:MAZZEL「Only You」
5位:M!LK「好きすぎて滅!」
6位:Naoyuki Chikatani & 向井康二 & THE TOYS「LOVE SONG」
7位:The Stone Roses「I Wanna Be Adored (Remastered 2009)」
8位:SHIROSE(WHITE JAM)「磁石」
9位:ZXKAI & slxughter「NO BATIDÃO」
10位:竹中雄大「Love Story」

 今週のSpotifyバイラルチャートトップ10は、先週から一気に様変わりした。先週首位だった晋平太「ボコボコのMIC」やBuono!「初恋サイダー」はトップ10から姿を消し、代わってINI「Present」が1位、中国発のYANGYINYUE「弥渡山歌 (Midu Echoing)」が2位にランクインしている。なかでも象徴的なのが、INI、DXTEEN、MAZZEL、M!LKという4組のボーイズグループが同時にトップ10入りした点。彼らの存在感がいかに増しているかがよくわかるチャート動向となった。

INI|'Present' Official MV

 1位のINI「Present」は、グループにとって初のウィンターシングル『THE WINTER MAGIC』のタイトル曲。メンバーの池﨑理人と西洸人が作詞に参加し、プレゼントをモチーフにしながら“愛”という普遍的なテーマを歌詞にしたミディアムナンバーだ。ポップスとR&Bをベースに、大切な人へ普段は伝えきれない想いを素直な言葉で綴ることで、冬の空気に似合うぬくもりを届けている。ドラマ仕立てのMVとも連動し、リリース直後からファンのシェアを起点にバイラルチャートを駆け上がったのも納得の仕上がりである。

DXTEEN|'両片想い' Official MV

 3位のDXTEEN「両片想い」は、フレッシュさと甘酸っぱさで勝負する一曲だ。2023年デビューの6人組にとって6枚目のシングルの表題曲であり、互いに想い合っているのに伝わらない恋をテーマにしたラブソングである。近年のボーイズグループシーンで多く見られるクールなダンス路線とは異なる、メロディと物語性を前面に押し出した胸キュンポップへと振り切ったことで、グループの青春性がよりクリアに浮かび上がった。緩急のついた振り付けも感情表現と結びついており、表現力の成長を感じさせる。

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