『ブレイクマイケース』1.5周年記念対談 小林親弘×広瀬裕也:キャスト目線から見るコンテンツの魅力

演じるキャラクターの表情はまだまだ未知な部分も……!?
——1.5周年を迎えた今、さらにキャラクターへの解像度は上がってきているかと思います。役作りで苦労されたことを教えてください。
広瀬:篠信で言うと、表向きは人に好かれるワンコのような、みんなに慕われているテンションも高い人ですけど、「実は裏に抱えているものがある」という雰囲気の醸し方の塩梅ですね。「ここはあえて暗くやってみましょう」というディレクションを受けたこともあれば、逆にあえて明るく言ってみるなどリアルな感情を伴うお芝居になるので、今回はどっちのお芝居を持っていこうかと手探りをしながら、話し合いながら役作りをしています。パーソナルソングではキャラの一面が見える作りにもなっているので、歌とボイスの収録の両方でキャラを作っているというイメージがあります。
小林:(篠信は)抱えているものがある、という感じは出ているよね。
広瀬:まだ全貌は明かされないけれど、匂わせている感はありますね。
小林:戦については身長が193cmでケンカが強いということだったので、これは超脳筋だろうと思って、オラオラな感じの芝居を持っていったら「頭のいい人なので、もっと物静かにお願いします」と言われたんです。
広瀬:インテリゴリラですもんね(笑)。
小林:そうそう。インテリの部分を強くしてほしいということだったんですよね
広瀬:ゴリラはおまけだったんだ。
小林:そうなんだよ! ゴリラはおまけなの! どちらかというと「頭がいい」という要素を強く出しましょう、というのは最初の収録で驚いたことでした。脳筋キャラはずけずけものを言うし、あまりモテそうにないイメージを勝手に抱いていたのですが、この人はふとした時に「お、そういう感じなんだ」みたいな感じでくる。こういうところがモテる人なんだろうなと思いますね。
広瀬:確かに、モテる動きですよね。グッチ(新開戦)はいやらしさがないし、下心がないんですよね。
小林:そうそう。1年半演じる中でインテリな部分も出てきて、モテるだろうなあと思うようになりました。あとは演じている時に、あまり体格を意識しなくなってきたかもしれません。最初はガタイをイメージして芝居をしていたのですが、最近はどちらかと言うと頭脳派な部分を考えながらやっている気がします。

——声のトーンなどはいかがですか?
小林:あまり叫ばない、がならない。怒るにしても、静かに怖いというところは意識しています。それこそ脳筋キャラは「ウォー!」と叫ぶイメージですが、全然そういうところはないですし、なんだったらセリフでもそうした表現はないですし。叫ぶシーンをやった記憶はないですね。どちらかというと頭脳派なだけにツッコミですよね。この人がボケるイメージはないです。
広瀬:僕は、声で言うと明るさの塩梅には気を配っています。あとは強行部で実際に現場に出た時には実は篠信も強いので、かっこいいシーンが多いんですよね。ふわふわとしているようで、そのあたりはしっかりとしている。「こういうところが強行部なんだな」という部分は意識しています。可愛らしい感じとはまた違った男らしさが見えるので、そこではかっこよく演じさせていただいています。
——続いて、お互いのキャラクターの印象を教えてください。
小林:(篠信は)可愛らしい印象がありますね。それこそライブをやる前はひとりで収録していたので、みんながどうやってしゃべっているのかは想像するくらいでしたが、イベントに出演をして朗読劇を通してキャラの声音を知ることができたんですね。台本では文字でセリフを見てはいますが、横でしゃべってくれると印象が鮮やかになる。篠信くんの中には狂気もあると言いますが、やっぱり可愛らしいなあ、と。行動がズレているところに狂気が見えるんだろうなと思いますが、基本は可愛くて明るい好青年で、いい後輩なんだなって思いました。
広瀬:篠信は戦をいじるというか、割とちょっかいを掛ける感じがあるので、いわゆる先輩後輩で言えば構ってくれる優しい先輩だなと演じながら印象として受けています。ちょっと嫌がったりもするけど、そこまで否定もしてこない絶妙な受け身もあるし、ツッコミも入れてくれるところに戦の懐の深さを感じて「好きだな」と思います。でもやる時はやる人。強い人であり、一生懸命さや男らしさのあるグッチに篠信は憧れているんじゃないかなと思っています。あとは、それぞれに強行部以外の人との関係性が違っているのも面白いですよね。ミカ姉とか静さん(節見静/CV:松岡禎丞)といる時もまた違いますしね。
小林:僕はイベントなどでアイアイ(犬猿の仲の皇坂逢の公式マスコットキャラクター)が出てきた時に対応に困る(笑)。
広瀬:あははは(笑)。
小林:これはケンカをした方がいいのか、どうしたらいいんだろうって思うんだよね。キャラクターとしては。
——強行部についてはどのような印象がありますか?
広瀬:性格がみんな、違いすぎますよね。
小林:ほかのチームもそうだけど、バラエティ豊かだよね。
広瀬:絶対的な存在として静さんがいて、静さんが発言をするとみんなびしっとする感じもいいなと思っています。
小林:でもやっぱり周りのチームと比べてみても……。
広瀬:ミカ姉がちょっと独特すぎるところはあるけど(笑)。個性はそれぞれ全然違っているけど、一緒にミッションをやる時にはチームに戻る瞬間がある強行部っていいなって思うんですよね。やりとりについてもすごくバランスがいいし、助けにも行ける。あと、オンとオフの切り替えがしっかりできている感じもいいですね。
小林:なんだかんだ、4人とも大人だなという印象もありますね。
広瀬:それぞれがそれぞれに独立していますよね。
小林:うん、考え方も尊重できるし。
広瀬:相談しているシーンもそんなにないですよね。



















