ExWHYZ、“アゲのスイッチ”全開なパーティチューンに込めた覚悟 DONGROSSOと掴んだ新しい可能性とは

ExWHYZ、パーティチューンに込めた覚悟

DONGROSSOとだから見出せた“パーティ”な部分

――先ほどyu-kiさんもおっしゃっていましたけど、DONGROSSOとExWHYZは今年4月にSpotify O-EASTで行われたオールナイトイベント『ExWHYZ presents 'CLUB Ex Vol.1'』で共演していますよね。そのときの印象はどうでした?

yu-ki:………………。

maho:そんなに出てこないことある?

――忘れました?(笑)

yu-ki:いや(笑)。自分たちも久しぶりのオールナイトで、どのくらい元気でいられるのか不安もあって、カフェイン入りのドリンクとかを買って現場入りしたんですよ。でも、マジで一滴も飲まずに終わって。そのぐらいずっと楽しかったんです。DONGROSSOの会場を一気にそういう空気に変える力を間近で感じさせてもらいました。

maho:その時間をすごく楽しませてくれるというか、向き合ってやってくださってたので、すごくありがたかったですし、自分たちの出番が終わった後も私たちのステージを観てくださって。そういう姿勢も尊敬というか、すごいなって思った日でしたね。ご自身たちのステージが終わったあと、すごいハイテンションでステージ裏に戻ってこられていたのも素敵だなって印象に残っています。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

――大人が全力で遊んでる感じは――。

maho:かっこいいですよね。

yu-ki:私もオールナイトだと、自分の中の“パーティ”な部分が騒ぎ出すんですよ。

maho:すげえ(笑)。

yu-ki:その時間でしか放出されないエネルギーみたいなものを自分の中で感じました。100%の自分で楽しめる時間帯にみんなと一緒にライブできたのが嬉しかったです。その時間にマスターと一緒にいることって普通ないじゃないですか。特別な空間だから、いつもやってることをやっても、心持ちとか雰囲気もすごく変わるなっていうのを実感しましたね。

――DONGROSSOの3人も、そのライブでのマスターの自由さや解放されている感じが印象的だったとおっしゃっていて。そこで得た感覚も「DON'T CRY」には反映されているんでしょうね。

yu-ki:当日も終わった瞬間に「マスター、いいね!」ってすごく褒めてくださったので、鼻高々でした。

――確かにヤバいんですよね、マスターの皆さん(笑)。愛もあるし元気もあるし、ちゃんとExWHYZの物語もわかった上で盛り上がってくれるというか。3年間一緒に歩んできたことが、今のExWHYZのフロアには根づいている感じがします。

yu-ki:しかも、初めて来た人も置いていかないようにしてくれるというか。新しい人たちを巻き込んで、みんなが楽しみやすい空気感を作ってくれているのも私たちとしては嬉しいことだなって思います。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

「覚悟決めてスイッチを入れないと、おもしろいことって起こらない」(maho)

――その「巻き込む」っていうのは、今回の曲のキーワードだと思うんですよ。今まではどちらかと言うと、やっぱり「ExWHYZとしてこういうパンチ出します」「届けます」っていう曲のほうが多かった気がするけど、「DON'T CRY」は全員参加がテーマになっているというか。MVにもたくさんダンサーが登場して、楽しげな感じですもんね。

yu-ki:今回、初めての振付師さん、キムラモトコさんという方に振りをつけてもらったんですけど、初めてやるコミカルでキャッチーな振り付けで。踊るのもすごく楽しかったし、終始楽しんで撮影できました。カット数もすごく多かったので、自分たち自身もこれが1本の映像になったらどんなふうになるんだろうって思ってました。外ではみんなで踊ってるのに、(部屋の)中では涙流して回ったりしてて、これ本当に繋がるのかな、みたいな(笑)。自分たち自身も想像がつかないまま撮影したので、でき上がったときは拍手喝采でした。

maho:ダンサーさんたちもいてくださったから、私たちだけでは成り立たなかった空気感が出ていて、撮影しているときからすごくおもしろかったですね。

――抜けがいいと言いますか、いろいろな人がそこに参加できる余白みたいなのがあって。MVのダンス、流行らせたいですよね。

yu-ki:流行らせたいですね。みんな、踊れなくていいから踊ろうって感じ。ライブの初披露でも、初めての人が入りやすい曲なんだなっていうのがわかるくらい、みんなノリノリになってくれていました。岡山の公演では、最後挨拶した後に「DON'T CRY」のインストがかかって、メンバーがノリノリで歌い始めたらマスターもみんな歌い始めて。そういうノリでいける曲というか、いい意味で軽い気持ちでみんなでひとつになれる曲だなって思いました。

――お二人それぞれ、この曲のお気に入りポイントはありますか?

yu-ki:情調不安定さみたいな……自分たちもライブしながら、サビは笑顔で楽しくやってるのに、急に真顔でラジオ体操みたいな動きの振りをし出すとか、そういう抑揚みたいなものにシュールさを感じて楽しいですね。そこにぜひ注目してもらいたい。

maho:私は〈さあ、ここからアゲの時間です〉っていうワードとか、サウンド自体もそうなんですけど、やっぱり楽しんでやるためには自分からそこに飛び込んだり、1つ覚悟決めてスイッチを入れないと、おもしろいことって絶対に起こらないじゃないですか。そこのスイッチ入れてくぜっていう、あの感じがすごく好きです。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

――そんな気分で突き進んでいる『Wide Open』ツアー、どんなツアーになっていますか?

yu-ki:ツアータイトルを決めるときに、何個か候補があったんです。そのときはまだガラクタツアー(『ExWHYZ TOUR 2025 '(unfinished) odds and ends'』)中だったんですけど、自分たちの空気感とかも掴めて楽しめるようになっていたときだったから、その輪を広げていきたいみたいな気持ちがすごくあって。自分たち一人ひとりの可能性も広げていきたいし、来てくれるみんなの感じ方とかそれぞれが持っている輪が広がっていったらいいなっていう感覚があったので、それと繋がるのが『Wide Open』だ! っていう(笑)。やっぱり気持ちが乗っかっている言葉のほうがいいので。

――もちろんそうですね。『HOPE』も『(unfinished) odds and ends』もそうでしたけど、ExWHYZのツアータイトルはいつもそのとき目指したいものを的確に表してきましたから、このツアーもそうなんだろうなと思います。

yu-ki:はい。新しいものを今掴みに行ってるという感覚でやってます。

――可能性という意味では、4人になって、それぞれの役割も変わってきましたか?

maho:役割、なくなったかもね。

yu-ki:うん。

maho:前のほうがなんとなくあった気がするけど、4人になって逆にフラットになったかもしれない。みんながいろいろな場面で、いろいろなことをできている気がします。みんなふざけられるし、真面目になろうとすればなれる、みたいな変な集まりなんで(笑)、それをちょっとずつ出したりしながらやるっていうのが今フラットにできています。

yu-ki:それは感じます。自分の中でのバランス調整も、いろんなことを経験してきたからこそできるようになってきたというか。「今は誰の見せ場だ」みたいなことも掴めてきていますし、そういうところも日々成長中って感じです。

ExWHYZ 撮り下ろし写真

――そしてツアーを経て、12月27日には3周年のファイナル&2025年の大忘年会として『ExWHYZ Special Live 'Ⅰ' -3rd Anniversary Final & Year End Party-』が開催されます。Ryo 'Lefty' Miyata率いるcross-dominanceを迎えたバンドセットでのライブになりますが、どんなライブになると思いますか?

yu-ki:バンドセットで今年最後のライブを、しかもKanadevia Hallっていう大きい会場でできるっていうのが、もうその時点でアゲ確定じゃないですか。

maho:(笑)。

yu-ki:パーティ感満載だし、楽しいこと間違いなしなので、その日に向けてツアーを通して成長し続けて、「このライブで1年終われてよかった」って思えるようにしていきたいです。12月27日、最高の姿をお届けできると思います!

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