LDH SCREAM、“ライバル”から“チーム”に変化して芽生えた感覚 『D.LEAGUE』の中で目指す高み

LDHによるD.LEAGUER AUDITION『ダンバトオーディション -DANCE BATTLE×AUDITION-』(以下、ダンバト)をきっかけに結成された日本発のプロダンスリーグ『D.LEAGUE』チーム LDH SCREAM。『FINAL ROUND -LDH D.LEAGUER AUDITION-』での合格メンバー発表以来数々のステージ出演を果たし、これまでライバル関係だった彼らが同じチームの仲間として歩み始めたところだ。そこで、リアルサウンドではメンバー全員にインタビューを実施。結成以降のステージを振り返り、群雄割拠の『D.LEAGUE』の中で目指すものを語ってもらった。(編集部)
『FINAL ROUND』で感じた“ファンの力”

――改めて、オーディション合格おめでとうございます!
全員:ありがとうございます!
――有明アリーナで開催された『FINAL ROUND -LDH D.LEAGUER AUDITION-』から、この取材時点ではおよそ2カ月が経とうとしています。合格した実感は湧いていますか? 以前インタビューした際に京太朗さんが「ファンが欲しい」と話していたのが印象に残っています。
京太朗:この間、中目黒を武蔵とLIONと歩いていた時に、ファンの方に声をかけていただきました。その2人の方は、武蔵とLIONのファンで、僕は気まずくて目を合わせられずに、「ありがとうございます」とだけ言って、そこから去りました。
武蔵:横浜校(EXPG STUDIO YOKOHAMA)で出演したイベントの時から自分のことを知ってくれていた方で、「あの時、見てました!」と声をかけてもらえて嬉しかったです。
LION:自分は『TGC』(『第41回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 AUTUMN/WINTER』)の際に来ていただいていて、自分たちがステージ袖に捌ける時に声を出していただいていたファンの方らしくて、それを聞いて嬉しかったですね。
――京太朗さんは、ちょっと悔しい思いですか?
京太朗:そうですね……ちょっと悔しかったです。もっとファンの皆さんに応援いただけるように頑張ります!
――最終審査は、一人ひとりの熱い思いが伝わってくる感動的なステージでした。まずは、当日を振り返っていかがですか?
Ryunosuke:有明アリーナは、自分たちの人生がガラッと変わる日でした。人生で一番気合いが入りましたし、自分たちを一番出せた日というのが強くあります。「24WORLD」は、僕と來夢くんが振付と構成を考えさせていただいて、“LDH SCREAMらしさ”を重視しました。まだメンバーに決まったわけではなかったんですけど、16人だから出せる個性やパッションを振付に取り入れられたステージになったと思います。
――「24WORLD」は、LDHアーティストのみなさんとコラボレーションをした、圧巻の光景でした。
空:「24WORLD」は全ての審査課題が終わった後のパフォーマンスだったので、楽しむことができましたし、踊っていて気持ちよかったです。先輩方と一緒に踊ることもできて、今改めて考えてもありがたい経験だなと思います。
――「First Step feat. Ashley」を、最終審査に残った16人で披露したことも大きなハイライトでした。
RYU-SEI:『FINAL ROUND』で披露した「First Step feat. Ashley」は、SWAYさんのイントロのMCと最後にAshleyさんのパートが増えたのも印象深いです。事前に音源を聴かせていただいていて、練習の時からこんな感じになるだろうなと考えながら泣きそうになっていました。いざ本番になって、16人でのパフォーマンスを全て出しきれたなと思います。
――あの日は初めてファンのみなさんと会ったということになりますよね。
SHUNNOSUKE(以下、SHUNNOSUKE):以前からSNSでのコメントは目にしていたんですけど、会場に足を運んで改めて、こんなにもたくさんの方が応援してくださっているんだという実感が湧きました。最後に花道を歩いた時にも、間近で皆さんの応援を感じることができて、見られる立場としてこれからもっと頑張りたいと思いました。
――順不同の合格発表で最後に呼ばれたのは空さんでしたよね。
空:正直、12人目が呼ばれた時に、「あぁ、これはきっともうダメだったんだ……」と、希望がなくなっていた状態だったんです。自分の名前が呼ばれた瞬間は安心感で、「あぁ、よかった」と思いました。
NAOTOに見守られながら「一歩ずつ大事に進む」チームに
――合格発表が終わった後に、NAOTOさんが話していた「SCREAMは誰よりも我慢強いチームでいこう」という言葉が印象深いです。今のみなさんにとってこの言葉はどのように響いていますか?
Ryunosuke:SCREAMには個々の強みと、このチームにしか出せない色があります。だからこそ、みんなを信じて、このチームで勝つという思いをNAOTOさんの言葉で僕は再認識しました。「失敗は成功のもと」と言いますが、D.LEAGUEという舞台で失敗することもあるかもしれません。ですが、どんなことにも挑戦していくことで、だんだん強いチームへと成長して、一歩ずつ大事に進んでいこうという言葉だと僕は思いました。

――最終審査から2カ月が経って、NAOTOさんはどのような存在になっていますか?
笑大郎:NAOTOさんはオーディションが始まった時からずっと見守ってくれているので、練習をしている時にはいつもそばにいてくれているような気持ちになります。
――メンバーの関係性はオーディション中から変化はありましたか?
來夢:オーディション中は全員がライバルでしたが、今は仲間です。パフォーマンスを作る中で、より全体を考える時間が増えたように感じます。中途半端なクオリティのものを出すわけには行かないので、ダンスの構成から見せ方までじっくり考えるようになったことが一番の変化かもしれないです。
――最終審査が終わって、THE JET BOY BANGERZ(以下、TJBB)さんのイベントに出演したのが最初の仕事でした。
武蔵:まず出演させていただけることに感謝の気持ちでいっぱいでしたし、だからこそオープニングアクトとして、イベントを盛り上げるという気持ちで挑みました。自分たちが有明アリーナで踊っていたステージ以上に、TJBBのみなさんはほぼ休憩なしでずっと踊っていて尊敬しますし、自分たちもこれから頑張っていきたいと思います。
――あの日にLDH SCREAMとしての円陣ができたんですよね。
武蔵:僕と來夢くんで作りました。リハの始まる時とかに毎回、円陣をして気合いを入れています。
來夢:あの円陣はしっくり来たというか。全員の気持ちが一つになった瞬間だったと思います。チームとしての実感がわいた瞬間でした。



















