ICEx「一緒に同じ夢に向かっていきたい」 8人とCOOLerの絆が深まったグループ史上最大規模ツアーファイナル



ライブ後半はメンバーカラーの蝶ネクタイがアクセントになっているスーツに着替え、クラシカルなボールルームを表現したようなステージにメンバーが登場。赤絨毯の大階段をバックに「It's party time!」を華やかに届け、「COUNT DOWN」では大人っぽい表情とセクシーなパフォーマンスで魅了。エキゾチックで情熱的なダンスナンバー「ALPHA」の世界観から「インストール」への極端な流れも楽しく、楽曲そのものの振り幅だけでなく、彼らの表現力もしっかりと幅を広げていることがわかるような流れになっていた。「CARNIVAL」ではメンバーがステージを降り、それぞれの場所でCOOLerとコミュニケーションを取りながら歌を届ける。本編ラストの「BOOM BOOM BOOM」でステージは再びリビングの仕様へと戻り、それぞれの扉からメンバーは部屋へと帰っていった。

ステージには、ベッドが2台。下手には阿久根、上手には山本……と思いきや布団の中からひょっこり志賀が顔を出し、COOLerの大歓声の中、3人はおもむろにエンディングトークを始める。志賀が実際に経験した怖い話や、初対面の時に山本が阿久根からお尻を触られた話など、修学旅行の夜みたいなわちゃわちゃとしたムードだ。最後の最後まで仲の良さが滲み出る自然体のトークを展開した3人の「おやすみなさーい」で幕を閉じ、ライブはアンコールへ。

Tシャツにパジャマのパンツというリラックスしたスタイルで「Jelly Beans」を披露し、ライブ前半の時と同じく、千田と筒井に支えられながら八神が登場。8人揃ったところで、3つの重大発表が行われた。まずは初の冠バラエティー番組『愛されICExの作り方』(BSフジ)が10月からスタートすること、次にICExの新曲がカンテレ×FODドラマ『地獄は善意で出来ている』(カンテレ・フジテレビ系)の主題歌に決定したこと、そして来年3月22日に、グループ史上最大規模となるパシフィコ横浜 国立大ホールでのワンマンライブ『ICEx 3rd Anniversary Concert 2026 "ICEx School"』開催ということで、客席からはその一つひとつに悲鳴のような歓声が上がっていた。また、「これはメンバーも知らないことだけど」と志賀がサプライズを匂わせると、ドラマ『地獄は善意で出来ている』の主演を務める超特急の草川拓弥からのビデオメッセージが流された。驚きながらも、感謝や喜びを口々に伝える8人。
改めて行われたその後の挨拶では、まず腰を痛めてしまった八神が泣きながら悔しさを伝え、今回のことを通して感じたことを次への力に変えていく決意を語った。それを聞いていた中村は八神の成長ぶりに涙し、千田も八神を労るように声をかけて涙。前日の公演を体調不良で欠席した山本も泣きながら「みんなには感謝しかない」と言葉を詰まらせた。筒井は「グループの中での自分の存在意義を見失いそうになることもあるけど、COOLerの皆さんのおかげで頑張れている。僕たちはどれだけ大きくなっても寄り添い続けるし、皆さんと一緒に同じ夢に向かっていきたい」と語りかけ、阿久根はこのツアーでみんなとの距離が縮まり、絆が深まったと感じていると気持ちを伝えた。竹野はみんなからたくさんのエネルギーをもらったことへの感謝に加え、みんながいてくれたからこそ3つの発表もできたと笑顔を見せる。志賀も自分のことのように喜んでくれたCOOLerへの感謝を伝え、「皆さんの期待を超えていくので、これからも応援よろしくお願いします」と胸を張った。
アンコールのラストは「僕たち8人とCOOLerのみんなにとって大切な曲」(八神)と紹介された「Destiny」。八神はダンスの輪から離れたところで椅子に座っていたが、曲の後半で竹野が八神にそっと寄り添って前方へと導き、8人が揃った状態で歌い終えることができた。メンバーもCOOLerも泣きながらのエンディングとなったが、この涙もきっと、次なる大きな一歩のための糧となっていくはずだ。

























