ENVii GABRIELLAと歌って、踊って、私たちは生きる――“らしさ”全開で作り上げた極上のダンスホール
ダイナミックなディスコチューン「Lonely Burning Boom Boom Night」、GAViiの声を借りた「Ride / Reboot」のあとに始まったのは、Kamusによるソロパフォーマンス。Kamusはスキルフルで力強いポールダンスで魅了。さまざまな技を繰り出し、大喝采を浴びた。そして場内に歪んだギターの音色が響き渡ると、ギラギラのラメが入った真っ白な衣装に着替えた3人が登場。勇ましい歌声と、たくましいダンスで「Unloved」を届ける。最後には3人が椅子を蹴飛ばし、GAViiはそのパワフルさに思わず息を飲んだ。
終盤はGAViiを巻き込んだステージングでさらにひと盛り上がり。TakassyとHIDEKiSMのラップが炸裂した「PAY ME」、GAViiとの掛け合いも完璧な「What's My Name」、強気なヒップホップチューン「Divalicious」、薄暗いステージにピンクの扇子が映えた「SLAY」、ひときわ煌びやかな「(Life is Always Like a) Ball」を連投。一気に畳み掛けるとTakassyは「みんなのおかげですごいダンスホールになったよ」とうれしそうに笑った。そして「今日、誕生日の人?」「もうちょっと広げて今月誕生日の人〜?」「直近365日誕生日の人〜?」と尋ね、「そんなみんなのために」と、最後に誕生日ソングであり人生讃歌でもある「誕生誕生Birthday」をチョイス。テンポチェンジや、メンバーいわく“サバンナパート”など次々と展開の変わる楽曲でさらなる祝福ムードを生み出し、大盛況のうちに本編を終えた。
アンコールでは、「今回のツアーはみんなを3kg痩せさせる」というマニフェストを掲げていたことを明かした3人。セットに腰掛け、さらに客席の照明を明るくしてもらい、GAViiの顔を見ながらゆっくり対話していく(そのわりには、照明をつけてもらってTakassyが最初に言ったのは「呪縛霊みたい(笑)」という言葉だったが)。そして、まだ「2.8kgくらいしか減らせていない」とHIDEKiSMが言うと、残りの0.2kgを減らすべく、エンガブ流の盆踊り「サイコダンス」で再び会場をダンスホールへと変えた。最後はGAViiの歌声があわさることで完成するという「Symphony」。その言葉通り、壮大なサウンドとともにエンガブ、GAViiの歌声が場内を満たし、『ENVii GABRIELLA LIVE TOUR 2025 「ENGABALL」』の幕を下ろした。
昨年のツアーを終えたあと、今回のツアーに向けて、歌とダンスを強化したというエンガブ。自身の成長を受けてHIDEKiSMは「学ぶことが楽しいと思える一年だった。皆さんもぜひ挑戦し続けてほしいなと思います。人生一回しかないから興味があることだったり、試してみたいと思うことに挑戦していって、自分自身を高めて、悔いなき人生を送ってほしい。そんな皆さんの背中を押せる存在になれたら」とあらためて決意を語っていた。そんなエンガブは、2026年2月に東京・Kanadevia Hallにて自身最大キャパシティのホールライブを行うことを発表した。そうやって少しずつ規模を大きくしていくエンガブと一緒に、嫌なことや辛いことを笑い飛ばして、歌って、踊って、蹴散らして、私たちは今日も生きるのだ。
<セットリスト>
01. Love is Always Light of My Life
02. イキル
03. AMNESIA
04. オダマリナサイ
05. オワッテンネ
06. ハッピーハッピーウェイウェイドンチー
07. 豪華ネェサン
08. 利害一致
09. OL -Happy Ever After-
10. BL
11. Raining Raining
12. HSP
13. Lonely Burning Boom Boom Night
14. Ride / Reboot
15. Unloved
16. PAY ME
17. Divalicious
18. SLAY
19. (Life is Always Like a) Ball
20. 誕生誕生Birthday
21. Don’t talk just kiss
22. サイコダンス
23. Symphony