ENVii GABRIELLA、自身最大規模の5大都市ツアーは新世界への序章に 3人が伝えた優しさと包容力

ENVii GABRIELLA、自身最大規模ツアーレポ

 Takassy、HIDEKiSM、KamusによるENVii GABRIELLAが、自身最大規模となる5大都市ツアー『ENVii GABRIELLA LIVE TOUR 2024 「DVORAKKIA」』を開催した。

 5月にリリースしたメジャー2ndミニアルバムであり、R&B、レゲエ、カントリーなど多彩なジャンルの楽曲が収録された『DVORAKKIA』。そのアルバムを携えて行われた本ツアーは、作品コンセプトの“航海”のように、エンガブが新天地を探して進んでいくこと、そこにGAVii(ファンの呼称)たちも連れていくことを示すようなライブだった。本稿では、7月14日に行われたツアーファイナル・Zepp DiverCity (TOKYO)公演の模様をレポートする。

 場内にはドヴォルザークの「交響曲第9番『新世界より』」が流れ、ステージ中央には船のようなセットが。やがてファンファーレが鳴り響くと、ステージに海賊風の衣装をまとったダンサーが一斉に登場した。左右では、グループのロゴが描かれた大きな旗も振られている。続いて、Takassy、HIDEKiSM、Kamusが登場し、アルバムのリード曲「Sail On」が爽やかに届けられた。

Takassy
HIDEKiSM
Kamus

 こうして明るく“出航”を告げると、「B&G」ではTakassyとHIDEKiSMがパワフルなボーカルを届け、Kamusとダンサーが息の合ったダンスパフォーマンスを披露。終盤、Takassyが一足早くステージから去ると、HIDEKiSMとKamusは「まだまだ盛り上がっていくよー!」と拳を上げながら客席を盛り上げていく。

 HIDEKiSMとKamusもステージを後にすると、入れ替わるように白いセットアップを着用したTakassyが姿を現し、ダンサーとともに「Message in a Bottle」を届けた。衣装チェンジを終えたHIDEKiSMとKamusも合流し、「Portrait of Love」は3人のみでパフォーマンス。さらに、ロングバージョンとなった「Petal Dance」へと繋げ、アルバムに収録された3曲をライブならではのアレンジでも楽しめたパートだった。

 MCでは、グループとして初めてZeppの舞台に立てたことへの喜びを口にした3人。今回の5大都市ツアーもそうだが、2024年は新たなことに挑戦できているという。そして、話題は2月に『JAPAN EXPO THAILAND 2024』に出演したことへ。Takassyが以前からタイのBLにハマっていることを話すと、その流れで「BL」のパフォーマンスへと続いたのだった。

 ここで、Kamusのソロダンスパートへ。ステージを左右に動き回りながら、聴こえてくる陽気な音楽に、新しい世界を覗くような仕草を見せるKamus。途中でジャケットを脱ぎ、音楽に乗せて躍動感のあるダンスを披露した。

 ダンサーによるパフォーマンスが繰り広げられた後、ブルーを基調としたエキゾチックな衣装に着替えた3人がステージに登場。「DVORAKKIA」と「APHRODITE」を力強く届け、HIDEKiSMのソロで届けられた「Fate」へと続く。バラード曲「哀恋」ではTakassyも加わり、ふたりの切なくも美しいハーモニーが会場に響きわたった。船が進むことを表すように波音のSEが挟まれながら、「Moratorium」、「Strangers」と続き、「melamela」ではダンサーと一体となったパフォーマンスで会場を盛り上げる。

 再びのMCでは、メンバーそれぞれがファッションショー風にステージを歩きながら衣装を紹介し、和やかなムードに包まれたところで「Cherry Pie」へ。「みんなのことを歌ってるから、もっと大きな声出せるよね?」とTakassyが煽った「Mother Ship」では、〈We are family, we are family〉のシンガロングが会場を包んだ。本編ラストは「僕の名を持つ君へ」。カントリー調のサウンドにあわせて客席からはクラップが鳴り響き、メンバーもダンサーとともに跳びはねながらにぎやかに届けられた。

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