BE:FIRST、SKY-HIがオーディション時から見抜いていた才能の数々 『THE LAST PIECE』開始を機に振り返る

[THE FIRST 2次審査] 廣瀨真人 (歌唱) / 366日
[THE FIRST 2次審査] 池亀樹音 (歌唱) / 雪の華

 BE:FIRSTのメンバーもかつてはSKY-HIの前で1人ずつパフォーマンスをして、BE:FIRSTへの切符を勝ち取ってきた。例えば、MANATOは清水翔太 feat.仲宗根泉(HY)の「366日」を披露し、SKY-HIから「歌がとにかく美しいし、バラードだけど歌謡曲っぽくなりすぎない」という評価をもらっていた。さらに「R&Bとかも好きですか?」とMANATOの歌を一聴して見抜くSKY-HIの洞察力もキラリと光っていた。また、JUNONは未経験ながらも、女性ボーカル曲である中島美嘉「雪の華」を選曲し、緊張した素振りを見せることなく美しい歌声を披露。SKY-HIを驚かせ、「すごい歌の才能」という言葉を引き出していた。SOTAは2次審査の時点でハイクオリティなダンスを見せ、「お金払わなくていいのかな」という賛辞を送られていた。

 もちろん、SHUNTO、RYUHEI、RYOKI、LEOも然り。こうしてはじめから才能を感じさせるパフォーマンスを見せていた7人だったが、この2次審査の時点ではまだまだ荒削りな部分もあったはずだ。それが審査が進むにつれてスキルが磨かれていった。それだけではなく、時に困難に直面しながらも、『THE FIRST』の審査の基準にもなっていた“クオリティ”、“クリエイティブ”、“アーティシズム”という「3つのFirst」にまつわる能力がみるみる間に伸びていったのだった。

BE:FIRST / Shining One -SUPERSONIC 2021@ZOZO MARINE STADIUM-

 結果、BE:FIRSTが結成されてすぐに出演した『SUPERSONIC 2021』のオープニングアクトとしてのパフォーマンスはかなりの完成度の高さであった。デビューしていないボーイズグループとは思えないステージは一気に話題になり、以降、BE:FIRSTの名前は広く知られることとなる。

 もちろん、BE:FIRSTを結成して以降の成長や活躍も著しいが、その土台には『THE FIRST』でのトレーニングや仲間たちとの切磋琢磨があるのではないだろうか。『THE LAST PIECE』でも参加者たちがどう成長していくのか、どう才能を開花させるのか、楽しみでならない。BMSG3組目のボーイズグループの誕生の瞬間を、しっかり見届けたい。

『めおと日和』主題歌「夢中」で表現する“BE:FIRSTらしいJ-POP” ワールドツアーを経ての進化に期待

BE:FIRSTの「夢中」はこれまでのBE:FIRSTとは異なる歌を聞かせる一曲に仕上がっている。ワールドツアー終了後の音楽番組…

BMSG、新オーディション『THE LAST PIECE』始動 少年たちの夢とSKY-HIが流した涙――早くも激戦の2次審査

BMSGの新たなボーイズグループ結成へ向けたオーディション『THE LAST PIECE』が6月27日よりスタート。BE:FIR…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる