GANG PARADE、運命のアルバム『GANG RISE』のすべて 全20曲解説――セルフライナーノーツインタビュー!

11. ヘイ!ホー!最高じゃん!/アイナスター

曲を作ってくださったTHEイナズマ戦隊さんとは、今までにツーマンを2回させていただいています。ギャンパレだけじゃなくて遊び人のことも「愛のあるお客さんだね」と褒めてくださるんですよね。「ヘイ!ホー!」は、「ROCKを止めるな!!」以上に私たちと遊び人の関係性にフォーカスしていただいていると思います。意外と明るい歌詞ではないんですよ、〈重たい腰上げて〉〈あくせくと日々悪戦苦闘〉とか。でも、(上中)丈弥さんと対談させていただいた時に、私たちはファンの方たちがいないと成り立たないじゃないですか。でも、みんな私たちよりも大変な日常を過ごしているはずで、毎日同じ時間に起きて、満員電車に乗って、仕事だったり学校に行く。私たちはそれをしていないわけで。それでも、そういうのも全部全部ひっくるめて、「人生最高じゃん!」って。遊び場で楽しめることも、頑張ってるあなたも最高じゃん、という感じですよね。私も救われるなと思います。押し付けがましさがないんですよね、「ヘイ!ホー!」には。スッと入ってくる。奇跡のバランス感だなあって思います。
MVもぜひ観ていただきたいです。撮影の思い出は……寒かったです(笑)。私の衣装はキャミソールだったから、なおさら寒くて。山奥で撮ったんですけど、深夜までかかりました。でも、イナ戦のみなさんと囲んだお鍋は本当にあたたかかったです。あのシーン、みんながめっちゃ食べてるじゃないですか。演技じゃなくてガチなんです(笑)。
12. So many members/キャン・GP・マイカ

これを聴けばギャンパレのことがある程度はわかります(笑)。超能力戦士ドリアンさんに作っていただきました。若干自虐みたいなところもあるというか、メンバーの人数が多いこととかも、歌詞で面白く書いていただいています。11人全員が自己紹介をするだけで、いつもかなりの時間を使ってしまうんですよ。でも、歌詞で名前も言うから、この曲さえやれば自己紹介を省いてもいいかも。ラッキー(笑)。
超能力戦士ドリアンさんと2マンライブをさせていただいた時のフロアの一体感がすごかったんです。「私たちが作りたいものはこれだ!」というふうに確信したので、私が作らせていただいた振り付けにもリスペクトを込めました。両手を挙げて盛り上がれて、初めてライブにきたみなさんもすぐに参加できるものを意識したりして。サビもだいぶ浸透してきて、途中で声を出すパートとか、聴いたままにしていただけたら、ライブを一緒に楽しめます。〈誰に決めた?指差して教えて〉は、私を推して指差してくれたら嬉しいです……(笑)。「どんな楽しみ方をしてもいい」っていう、遊び場(GANG PARADEのライブ)の風景がぎゅっとなってますよね。超能力戦士ドリアンさんは動画のバズもすごいですよね。超能力戦士ドリアンさんからは、動画に使える文字の素材もいただいたので、私たちもTikTokとかSNSでのバズりも目指したい。頑張りたいです!
13. Symphony/ナルハワールド

久しぶりの王道アイドルソングみたいな感じですね。「がむしゃらに頑張る女の子の姿」とか「新生活に向けた歌」というようなテーマをいただいて、それを踏まえながら歌詞を書いて、私とマイカ、ココ、ドクの歌詞が採用されました。私は〈大丈夫〉とか、前向きな表現を多めに書きました。聴いた人の背中を押せるような歌詞になったらいいなあ、って。応援ソング的な感じで聴いていただけたらなと思っています。私自身が言われたら頑張れる言葉をたくさん入れました。
この曲を聴いた時、アニメとかのオープニングっぽい雰囲気を感じたんですよね。私は『プリキュア』が好きなので、『プリキュア』シリーズの曲をめっちゃ聴き込みながらイメージを膨らませました。ギャンパレは……プリキュアじゃないけど(笑)。でも、“頑張る女の子”という意味では一緒なのかな。種類は全然違いますが(笑)。自分が頑張れる言葉を入れようと思って、歌詞を書いていきました。

14. Peace☆超パニック (11SOUL ver.)/キラ・メイ

11人体制であらためてレコーディングしました。最初の部分はかわいい感じの雰囲気ですけど、すぐに激しくなってびっくりさせる展開になっています。サビはかわいらしくて明るいので、振り幅がかなり大きめですよね。ライブで初めてこの曲を聴いた人にこそ、びっくりされます。
デスボイスチームとかわいいチームに分かれていることによって、ひとり一人の個性もすごく引き出されていますね。私はデスボ(イス)チーム。何年か前にデスボが入ってる曲を歌った時、「意外と私、こういう声もできるんだ?」って思ったんです。かわいい曲と見せかけて突然激しくなる最初のところを担当しているのが私なので責任重大ですけど、「お客さんがどういう反応をするんだろう?」というわくわくをライブで楽しんでいます。
普段の私は「かわいい声だね」って言われることが多いんですよ(笑)。「意外とこういうこともできるんだぞ」というのを感じていただきたいですね。デスボが楽しくて、だんだん上手くなってきている気もします。「おぎゃです」もMEGMETALさんに作っていただいたんですけど、「Peace☆超パニック」を何回もやって喉が鍛えられたのか、いい感じに歌えました。かわいい声が担当のメンバーもデスボが出せるので、チームを入れ替えた曲があっても面白そうだなと思っています。あと、1番のサビ終わりでヘドバンをするのがお客さんに浸透してきて嬉しいですね。喉も首も強くなった(笑)。
15. Gangsta Vibes (11SOUL ver.)/ココ・パーティン・ココ

「考えたメロディとリリックをそのまま担当した人が歌う」という、そのメンバーだからこそのパートで構成されているので、新体制の11人になってから「Gangsta Vibes」をライブで歌う機会がほぼなくなっていたんです。でも、この曲は遊び人にも人気があって、新規のお客さんにも「あの曲よかったです」と言われることが多くてライブ向きなので、「このままだともったいないよね」ということでリニューアルしました。メンバーそれぞれがリリックを考え直して、もとのよさは残しつつ、パワーアップした形で作って。メンバー一人ひとりの色みたいなものが強く出ていますよね。全編ラップの曲も今までのギャンパレにあんまりなかったので、すごく大事にしたい楽曲です。“PARADE感”が多くなってきている今のGANG PARADEのなかで、“GANG感”が強い曲でもありますし。
私が新しく書いたリリックは採用していただけたところが結構多くて、思い入れも強いです。「今回はどういう歌割りの組み合わせになるんだろう?」って想像して、狙いに行った(笑)。私、もともとHIPHOPが好きなんですよ。なので、いろいろなアーティストさんの曲を聴いて参考にさせていただきました。(リリックに)英語が入っていると音に面白みが出るので。やっぱり治安悪めにいくなら「アタマで一発英語をかまそう!」と思ってかましたら採用していただけました。私、「英語の発音がいい」ってよく言われるんですよ。本当に(笑)! だから嬉しいです。






















