日向坂46、五期生10人が吹き込む新たな“春風” 大切な時期のグループを形作る重要なピースに

 日向坂46といえば、“ハッピーオーラ”。デビュー以来、グループの象徴として掲げてきたこのキーワードは、パフォーマンスやMC、ファンとの接し方を通じて長い時間をかけて根付いたスピリットだ。五期生は、その精神を新たな形で受け継ごうとしている。たとえば、片山紗希が叫んだ「おひさまーっ、私の声届いてますかーっ?」という一言。会場の空気がふわっと和らいだあの瞬間には、日向坂らしいあたたかさと自然体が凝縮し、漂っていた。

 五期生楽曲「ジャーマンアイリス」の初披露を終えたあとの、少しほっとしたような笑顔をふと思い出す。あの日を振り返り、あらためて思うのは、彼女たちが『おもてなし会』で見せたのはパーフェクトなパフォーマンスというよりも、“全力”と“誠実さ”だった。グループの体制が大きく変わりつつある今、五期生が持つ空気は、グループの未来をやさしく、しかし確かに形作っていこうとしている。

 2025年、日向坂46は確実に次のフェーズへと足を踏み出した。そこには、あの10人のまっすぐな視線と、見る者の心をふっと軽くするような笑顔がある。そしてきっと、その笑顔の先には新しい物語が待っているはずだ。

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