日向坂46、五期生10人が吹き込む新たな“春風” 大切な時期のグループを形作る重要なピースに
今年3月、日向坂46に加入した10人の五期生。グループに新たな風を吹き込んだ彼女たちは、5月27日、国立代々木競技場 第一体育館で開催された『五期生「おもてなし会」』(以下、『おもてなし会』)で初の単独ステージに立った。彼女たちのステージに立つ姿も、披露されたパフォーマンスも、どこまでも初々しく、どこまでもまっすぐだった。
#五期生おもてなし会 にお越しいただいた皆さま、
配信でご覧いただいた皆さま、ありがとうございました‼︎五期生の成長をこれからも見守って
いただけると嬉しいです☀️5月30日(金)18:30〜の
リピート配信はコチラから🎫https://t.co/QD8v7zzW2a#日向坂五期生#日向坂46 pic.twitter.com/aHX21N6FS2— 日向坂46 (@hinatazaka46) May 27, 2025
グループの代名詞である“ハッピーオーラ”を継承しながらも、それを一人ひとりの個性で塗り替えていく。そんな未来の予感を、確かな手応えとともに観客に届けた初ステージだった。
五期生の登場がもたらす変化は、グループにとってどんな意味を持つのか。個性豊かな10人の存在が、日向坂46を今後どうやって彩っていくのか。ここでは『おもてなし会』および冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系/以下、『ひなあい』)での様子をもとに、彼女たちが描くグループのこれからを紐解いていきたい。
五期生の加入が発表されたのは、グループにとっての大きな節目となるタイミングだった。これまでグループの核を担ってきた一期生たちの卒業が相次ぎ、13thシングル『卒業写真だけが知ってる』をもって佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈がグループを旅立つことが発表。先に卒業していた加藤史帆や齊藤京子、高本彩花、東村芽依らの名前も含めれば、“日向坂らしさ”を体現してきたメンバーたちが次々とグループから旅立っていった時期でもある。二期生の丹生明里、濱岸ひよりの卒業も重なり、グループの構成が大きく変化しつつあるのが、昨年から現在までのグループの状況だ。
こういったタイミングを考えれば、五期生の加入は単なる“新メンバーの加入”という一言では片付けられないだろう。グループが次の景色を目指すうえで、彼女たちの存在はあまりにも大きな意味を持っていた。
五期生の加入が3月10日に発表されたあと、翌日から1日1名ずつの紹介動画がYouTubeで公開されると、たちまち話題を呼んだ。日向坂46らしい笑顔に満ちた五期生たちの姿は、初ステージとなる『おもてなし会』への期待感をさらに高めることになった。
『おもてなし会』を前にテレビなどのメディアに登場した五期生は、緊張と初々しさを抱えながらも、画面越しにそれぞれの個性を確かに届けてくれた。『ひなあい』初出演回では、高井俐香が緊張のあまり涙を流しながら登場しつつも、堂々とバイオリン演奏を披露する姿が印象的だった。また、五期生のなかで最年長の鶴崎仁香がしっかり者として振る舞い、MCの春日俊彰(オードリー)とのやり取りを回していく場面もあり、早くも番組内での役割が見え始めている。
さらに、佐藤優羽の“麻雀キャラ”や、松尾桜のギャップなどが早くも話題に。ChatGPTを駆使して自己紹介キャッチコピーを考えた蔵盛妃那乃のような“自発型”の個性も含め、すでに多様なバラエティの芽が見えている。高井をはじめ、ピアノが得意な下田衣珠季といった音楽的表現力の高いメンバーは、今後グループに新しい表現やライブ演出の可能性を与えるだろう。まさに全員が“主役”になり得る多彩なメンバーたちなのだ。
そうして迎えた『おもてなし会』は、結論から言うと、単なるお披露目イベントではなかった。個々の特技を披露する前半と、パフォーマンスや合奏、ダンスを披露する後半。約2時間にわたって展開されたステージから見えたのは、10人の多様な色と、それが混ざり合うことで生まれる新たな可能性だった。下田によるフレデリック・ショパンの「革命のエチュード」と呼ばれる「練習曲第12番ハ短調」のピアノ演奏、高井のオペラ唱法によるナポリ民謡「サンタ・ルチア」歌唱、大田美月の書道パフォーマンス、佐藤の薙刀、蔵盛の日本舞踊など、それぞれの特技の披露がすでに確立されつつある個性の輪郭を浮き彫りにしていた。






















