Aぇ! groupと横山裕の間にある相思相愛とリスペクト 「神様のバカヤロー」に込められた想い

 Aぇ! groupのオリジナル曲「神様のバカヤロー」が、SUPER EIGHT横山裕の初ソロアルバム『ROCK TO YOU』(6月9日発売)のボーナストラックにカバー収録される。『ROCK TO YOU』は“ロック”をテーマに掲げ、制作陣にSUPER EIGHTのステージを支えてきたバンドメンバー・Peachや大西省吾、音楽クリエイティヴユニットW.Monster、そして渋谷すばるが集結。横山本人が11曲全ての作詞を担当している。そんな渾身の作品となったアルバムのボーナストラックに、唯一カバー曲として収録されるのが「神様のバカヤロー」だ。

 5月21日、Aぇ! groupのメンバーが2名ずつ入れ替わりでパーソナリティを担当するレギュラーラジオ『Aぇ! groupのMBSヤングタウン』(MBSラジオ)に正門良規と佐野晶哉が登場。「神様のバカヤロー」を横山が歌うことについての思いを語る一幕があった。

 アルバム収録内容の発表を聞いたリスナーから「びっくりして椅子から転げ落ちそうになりました」というお便りが届くと、「僕もです」と茶目っ気たっぷりにリアクションを取る佐野。正門も「俺らもびっくりしたよな、マジでな」と率直な感想を述べた。驚いたのは、横山が律儀にもAぇ! groupのメンバー一人ひとりに電話をして、今回のカバーについて了承を得ていったという。時期は、今年の年始。舞台公演中だった佐野に対しては「何時ぐらいに電話してもいい?」とわざわざアポイントを取ってから電話をかけるという誠実っぷり。その丁寧なやりとりに正門は何事かと身構えるほどだったそう。横山の音楽に対する真摯な姿勢が伝わってくるエピソードだ。

 それから佐野は、ちょっぴり横山を意識した口調で「ソロアルバムを出すことになって。その流れでライブとかするんやけど、カバーとかせんとこうと思ってたんやけど。あのー頼みたいことあって。『神様のバカヤロー』カバーしてもええか?」と再現してみせた。思いもよらぬ電話の内容に思わず「ええーーー!?」と驚きを隠せなかったと振り返る。「もちろんカバーしてください。俺ら、そんな嬉しいことないです。横山くんの声で聞けて。横山くんのアルバムに入って」「ホンマに嬉しかった!」と改めて喜びをあらわにした。そんな嬉しい提案に対して「生みの親の親みたいなところや」と正門。佐野も「横山くんがおらんかったら100%生まれてなかった楽曲で。まあ、Aぇ! group自体がそうなんやけど」としみじみする。

 おさらいになるが、Aぇ! groupは、2019年2月に結成され、その直後の4月に開催された東京グローブ座の単独公演『僕らAぇ!groupって言いますねん』を横山が企画・演出を担当。Aぇ! groupの初陣公演からプロデュースしてきた師弟関係だ。「神様のバカヤロー」はそんな横山から「何かできること1人ずつあったら言って」と提案したことから生まれた。佐野が「僕、作曲がしたいです」と手をあげ、小島健に「作詞をしてほしい」と声を掛けたことで、曲作りがスタートしたという。激しいロックサウンドに、ずっしりと重みを感じる歌詞。アイドルが歌うにしては異彩を放つロックソングの誕生秘話について、2019年5月19日放送のなにわ男子の西畑大吾がパーソナリティーを務める『関西ジュニア とれたて関ジュース』(ラジオ関西)にて小島が語っていたことがある。

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