孤独と不安、そして“たったひとりの君”と向き合い続ける――seizaが『真昼の月』で結実させた美しさ

そんなseizaが発表した新曲が「真昼の月」。そのサウンドや歌詞は、これまでのseiza作品と比べても完成度が高い。厚みのあるストリングスのドラマチックな響き、キラキラと光るような繊細なピアノのタッチ、疾走感のあるバンドグルーヴ。サウンドは煌びやかで、どこか神々しい雰囲気を放っている。あたたかみのあるseizaのボーカルワークは、一度聴いただけで言葉の意味を理解できるほどはっきりとした明快さがある。だからこそ、鮮やかな情景が描写された歌詞も活きている。
なんと言っても冒頭が素晴らしい。〈満天の水色に/ぽつりと浮かんでいる/真っ白な三日月にふと気付いた〉。出だしのこの一節のなんと詩的で美しいことか。裏ではピアノとアコースティックギターがひっそりと奏でられていて、その緻密なサウンドアレンジも相まって、聴いているだけで絵画のような美しい情景が目に浮かんでくる。〈本当に大切なものほど水性で〉という表現も印象的だ。
歌の全体的な内容としては、新しい世界に踏み出した人への応援歌とも思えるし、YouTubeに投稿されているMVの概要欄にある「あなたが遺した寂しさを、わたしは大切に育てています。ふと見上げた青空に浮かぶ白い三日月が、笑ったあなたの口元に似ていました。どうかお元気で。幸運を祈って。」の言葉を踏まえれば、もうすでにいなくなってしまった大切な人へ向けた鎮魂歌とも受け取れる。そういう意味でも、これまでリスナーの孤独や不安に寄り添ってきたseizaの姿勢が、より明確に表れた一曲と言えるだろう。
“たったひとりの君”と向き合い続けるseiza。今作をきっかけに、より多くの“君”がseizaの魅力に気づいていくはずだ。
■リリース情報
New Single『真昼の月』
発売中
購入URL:https://seiza.lnk.to/29LM0r
配信URL:https://seiza.lnk.to/MiddayMoon_SG
完全生産限定盤(CD only):AICL-4746/1650円(tax in)
※アニメ絵柄描き下ろし紙ジャケット仕様
収録曲
・真昼の月
・抜け星
・真昼の月(anime edit)
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