『あちこちオードリー』はなぜ日向坂46にとって“特別な場”になったのか オードリーとの信頼が生んだ関係性

 5月7日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に、日向坂46から小坂菜緒、松田好花、平尾帆夏、藤嶌果歩が出演する。

 日向坂46が、“日本一油断しちゃう居酒屋”を再び訪れるという内容で、小坂、松田というグループを代表する顔と、四期生から平尾、藤嶌という顔ぶれ。過去の出演でも数々の名言と涙を生んできた日向坂46とオードリーの関係性だが、この放送ではどのような名場面が生まれるのか。冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系/以下、『ひなあい』)とは異なる空気感の中で、日向坂46とオードリーがもたらす化学反応はひとつの楽しみだ。

 『あちこちオードリー』が日向坂46を初めて迎えたのは、2020年12月。加藤史帆、佐々木美玲、富田鈴花、渡邉美穂という、いわば“バラエティ戦闘力”の高いメンバーたちが出演した。加藤が「オードリーとの出会いは運命だった」と語った場面は、日向坂46とオードリーの信頼関係が滲んだ場面であり、『ひなあい』以外の番組で“ホーム感”を初めて共有できた瞬間でもある。

 2021年9月の出演回では佐々木久美、潮紗理菜、松田、上村ひなのが出演。当時の松田のエピソードは、おひさま(日向坂46ファンの呼称)の間に強く刻まれている。「個人でバラエティに出た時、ボケた方が良いのか分からない」と悩みを明かした松田が、若林正恭のアドバイスに涙を流してしまったというのは有名なエピソードだ。後日、『ひなあい』で収録中に3度涙を流したことを「『あちこち(オードリー)』で 3回泣いて 帰り泣く」と川柳にするというユーモア混じりの振り返りを見せたが、それもまた彼女らしい誠実さと前向きさの表れだった。

 2024年1月には佐々木美玲、松田、森本茉莉、山下葉留花が出演。“2024年にバラエティで活躍しそうな4人”として選ばれた彼女たちは、それぞれの持ち味を存分に発揮した。特に番組初出演となった森本と山下が、『ひなあい』でも培われたキャラクターを武器に堂々と爪痕を残したのが印象的だった。森本は「イジられるにはどうしたら?」という真剣な悩みを、「待機中に仁王立ち」という独自のボケで笑いに変え、若林との掛け合いで本領を発揮。山下は、元OLの経歴を活かしたトークの中で一箱を「ひとぱっこ」と方言混じりに語り、オードリーから即ツッコミを受けるなど、初登場とは思えぬ存在感を放った。

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