timelesz「Anthem」は8人で歌うことで“完成”した? 新体制で生まれ変わったパフォーマンスを見て
今回8人バージョンとなったこの曲は「Anthem -episode 1-」と曲名が改められた。8人体制でのパフォーマンスは、これまでの3人でのパフォーマンスとは全く異なるものになっていたように感じる。人数が増えたことで目まぐるしくフォーメーションが入れ替わり、さらなるスピード感と展開が生まれた。特に2番サビ後のラップパートについては、3人バージョンでは松島と佐藤勝利が歌い継ぐ形になっていたが、8人では松島、原嘉孝、佐藤、猪俣で歌い繋ぎ、パート分けが細かくなることで勢いが生まれ、菊池から橋本が引き継いだ〈希望と、我共に。〉というソロとのコントラストがより強くなったように感じる。
改めて8人でのパフォーマンスを見ると、オリジナルメンバー3人だけでなく、その先に加入するまだ見ぬ新メンバーを見据えてこの楽曲をプロデュースした山下の見抜く力も感じることができた。もちろんオリジナルバージョンが素晴らしかったことを前提に、「Anthem -episode 1-」が生まれた今、「Anthem」は完成したと言えるだろう。
そうなるとさらに期待できるのが、6月28日から開幕する新体制になって初のライブツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 〜FAM〜』だ。どのようなセットリストになるのかはわからないが、ツアーに先駆けて6月11日に発売されるアルバム『FAM』に収録される楽曲もきっと披露されるだろう。今回の「Anthem -episode 1-」のパフォーマンスを見て、新メンバーが新しい風を吹き込むようなパフォーマンスをしてくれるのだろうとさらに楽しみになった人も少ないはず。まずはアルバムが届くことを楽しみに待ちながら、8人のこれからのパフォーマンスに期待したい。

























