Snow Man、サブスク解禁でソロ曲続々チャートイン 佐久間大介が歌うからこそ説得力のある「守りたい、その笑顔」
そんな中、今回はソロ曲の最上位である佐久間大介「守りたい、その笑顔」をピックアップする。「守りたい、その笑顔」は4月24日に順位を4位まで上げ、以降そのまま4位に居続けている。
「守りたい、その笑顔」は“推し活”をテーマにしたアップチューン。作詞・作曲・編曲を手がけたのは、佐久間のアニメ仲間であり、アニソンヒットメーカーであるオーイシマサヨシ(大石昌良)だ。さまざまなパターンの掛け声がふんだんに盛り込まれていることに加え、サビで“コール”の定番〈タイガー! ファイヤー! サイバー! ジャージャー!〉が入れられるという楽曲構成、佐久間本人が“推しメン”と“ファン”の両方を演じるMVなども含めてネタ感が強いが、キャッチーで流麗なメロディも随所に登場し、佐久間の個性であるクリアなシルキーボイスを聴かせるパートもしっかり組み込まれている。メリハリというよりも、ブロック毎に“魅せる”テーマが違い、テーマに沿って佐久間が見事なカメレオンぶりを見せるのが最高に面白い。“推し活”というカルチャーを1人でエンターテインメントに昇華している、彼のサービスマインドが「守りたい、その笑顔」を輝かせているのだ。
この楽曲は、TikTokでの拡散にも特徴がある。さまざまな“推し”の動画のBGMや、踊ってみた動画が中心だが、使われるパートが複数に渡わたっているのだ。この現象には、楽曲構成の工夫も大きく影響していると考える。楽曲自体は掛け声から始まる1曲だが、その後もパンチラインの連続で、さらにどのフレーズも短い中にしっかり抑揚があり、歌詞と相まってワンフレーズごとに高揚感のピークに到達するまでが早い。そのため短尺動画との親和性が非常に高い。ゆえに投稿動画の種類も多岐にわたり、全国のご当地ゆるキャラによる踊ってみた動画からガチのヲタ芸を披露する動画もある。“推し活”というカルチャーが、いかに幅広い年齢層に浸透しているかがわかる。
しかし、このチャートアクションの最大の理由は、佐久間大介という存在でもあるだろう。今やピンクの髪がアイコンでもある佐久間大介は、天真爛漫でフレンドリーなキャラクターで多くのファンを獲得してきた。ガチのアニメ/声優好きとしても知られ、『コミックマーケット』(コミケ)に行ったこともあるとか。つまり佐久間は推し活の楽しさと尊さを熟知している人間と言える。
そんな彼が「守りたい、その笑顔」を歌う。これは推し活の肯定であると同時にファンの想いの肯定、そしてもっと言えば愛することの肯定である。どんな愛があってもいいと、佐久間は屈託のない笑顔と全身全霊を使って伝えている。佐久間が歌うからこそ説得力がある愛の歌。それが「守りたい、その笑顔」だ。
※1:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2025-04-23
※2:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2025-04-21
























