TRICERATOPSへの“リスペクトソング”はどう生まれた? 和田唱×bokula. えい、世代を超えた特別対談

「トラッシュミー」は「俺たちのファンが聴いたらにんまりするだろうな」(和田唱)

――「トラッシュミー」みたいな曲をbokula.がやるっていう意味もそこにあるんじゃないかなと。bokula.のファンがこれを聴いた時に、やっぱりトライセラを聴きたくなると思うんです。
和田:ああ、ぜひ。ファンのみんなによろしく言っといて(笑)。
――そこからサブスクで、ベスト盤でもいいし1stアルバムでもいいし――。
和田:ついでに俺のソロアルバムも聴いてください(笑)。
――そう、そうやって掘っていくっていう。そういう行為ってみんなしなくなっているから。
和田:確かにね。本当にそうですね。もしそのきっかけを作ってくれたら、俺としてはとても光栄。
えい:僕たちがお店に行ってジャケ買いとかして「どんな曲だろう」って思ってきたようなことを、今度はデジタルで、サブスクで曲を知って「これはどんなバンドなんだろう」って思ってもらうという。そういう新しい曲の聴かれ方があるんじゃないかなと思います。
――だって、「Raspberry」が出たのって1997年ですよ。
和田:まだ生まれてないでしょ?
えい:生まれてないです。
――27年前の曲を聴くっていうのは、えいくんの世代にとってはビートルズを聴くようなものですから。
和田:ヤバい。でも確かにそうですね! ビートルズ解散が1970年じゃないですか。そこから27年後に僕はデビューしているので。そんなような感じですよね。
えい:すごいな。
和田:マジか。クラシックロックですね、もう僕らは。自覚しなきゃ(笑)。
えい:率直にこの「トラッシュミー」を聴いた時の第一印象ってどうでした?
和田:ああ、でもまず「Raspberry」に影響を受けてっていうことを、前情報として聞いちゃってたから……。
えい:それもちょっと語弊があるんですけどね。僕、「トランスフォーマー」っていう曲がめっちゃ好きなんですよ。そういうのも含めて、トライセラは全部聴いてきたから、とくに「Raspberry」にフォーカスを当てたっていうわけでもないんです。
――「Raspberry」のオマージュというよりは、TRICERATOPSへのオマージュっていうことですね。
和田:ああ、そうか。でも、そういう前情報を聞いてから聴いちゃったから。そういうのがなく聴きたかったなっていうのはありますね。でも同時におもしろいのは、今の俺が「トラッシュミー」を作るなら、ベースラインはこうするなとか、そういうのがどんどん自分の中で浮かぶわけ。それがおもしろかった。「俺がえいくんと同い年だったらたぶんこのままの感じで行くんだろうな」とか。そういう感じの聴き方をしてた。「なるほど、こうきたのね」って。で、最後に「『FEVER』ぶっ込んできたか!」って(笑)。俺たちのファンが聴いたらなんかこう、にんまりするだろうなって。

――ちょうどトライセラが活動休止というタイミングでこういう曲が出てくるっていうのもおもしろいなって思います。
和田:おもしろいですね。じゃあ、しばらくの間バトンタッチということで。その間、よろしくお願いします。
えい:勝手に背負います(笑)。
――でも、ここまでずっとやってきてバシッと休む決断をするというのもすごいですよね。
和田:今までも何も言わずにちょっと休止したことはあるんですけど、あえて言った上で休止するっていうのはやったことがなかったから。それをやることでまた見えてくる景色があると思ったんですよね。新しい景色見たくなった。
えい:バンドを休止して、今は何をしてるんですか?
和田:このたび子犬がうちに来たんですよ。だから急に「育児」が始まった(笑)。曲を作ったりデモテープを作ったりしようかなと思ってたんだけど、急に子犬が来ちゃって育児モード。本当にまったく自慢じゃないんだけど、早寝早起きってしたことなかったんですよ。昔のミュージシャンの生き残りみたいな感じの生活をずっとしてたんですけど、早寝早起きになっちゃった。早く起きるから早く眠くなるのよ。
――ヘルシーですね(笑)。
和田:そうなんですよ。だから飲み始めるのもちょっと早めにして、なるだけ早めに1日を締めるという感じ。だからバンド活動休止と同時に確かに新しい景色が見えてるね。音楽じゃないんだけど、やっぱり普段の生活あっての音楽だから。自分の人生を生き、楽しみつつ、引き出しをどんどん多くしていく。
えい:今の生活は和田さんにとっては新しい感覚なんですね。
えい:新しいね。だから次のアルバム、全部童謡みたいになったりするかもしれない(笑)。わかんないけど。えいくんは、これからの目標みたいなものはあるの?
えい:ゴールは作らないようにしていて。ポイントポイントではあるんですよ。ここでライブをやりたいとか、もちろん武道館とか。みんなが思う「これをしたら売れたな」みたいなものはちゃんと叶えていきたいのはあります。
和田:なるほどねえ。
えい:なんでもできるようになりたいというのは常にあるかもしれないです。軸に音楽があって、その音楽っていうものを守るためにいろんなことをできるようになろうっていう感じです。全部音楽のための努力というか。だから嫌がるくらいだったら好きになっちゃおう、みたいな感じです。
和田:大人だなあ。俺はやっぱりちょっと自意識過剰だったのかな。そのぐらいのクールさを持ててればよかったなって思うね。勉強になったよ(笑)。


■リリース情報
メジャー1stフルアルバム『MELT』
予約・購入リンク:https://TF.lnk.to/MELT_CD
・完全生産限定盤(CD)
『涙 滲むのは心の本音です.』Release Tour 「僕らで時代を作ります。 〜これ”わや”じゃん〜」Spotify O-EASTワンマンライブオンライン視聴コード+Voえいデザイン オリジナルタオル
価格:¥4,400(税込)/品番:TFCC-81127
・通常盤(CD)
価格:¥2,500(税込)/品番:TFCC-81128
<収録楽曲>
1. 優しさに気づけば
2. 涙ばっかのヒロインさん
3. ブルースカイ
4. magatama feat.内山ショート
5. ライトメイカー(TVアニメ「一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる」OPテーマ)
6. 青くね
7. 最愛のゆくえ.
8. 欠片のルージュ
9. トラウマなんです
10. ハートにハグしよう
11. トラッシュミー(TRICERATOPS Hommage Song )
12. love!!bow!!flare!!
<ショップ別特典>
Amazon.co.jp:メガジャケ
楽天ブックス:L版ブロマイド
セブンネットショッピング:ピック
TOWER RECORDS/TOWER RECORDS ONLINE:ステッカーシート
TOY’S STORE:アクリルキーホルダー
その他店舗共通特典:告知ポスター
■ライブ情報
『bokula.『MELT』Release Tour「ジョーショーツアー」』
7月24日(木)新潟 GOLDEN PIGS BLACK ※対バン
7月25日(金)前橋 DYVER ※対バン
7月30日(水)札幌 SPiCE ※対バン
8月1日(金)仙台 enn 2nd ※対バン
8月6日(水)熊本 Django ※対バン
8月7日(木)鹿児島 SR-HALL ※対バン
8月19日(火)金沢 vanvan V4 ※対バン
8月20日(水)京都 ROKA ※対バン
8月26日(火)岡山 IMAGE ※対バン
8月27日(水)静岡 UMBER ※対バン
チケット料金:スタンディング 4,000円(税込・ドリンク代別)
受付URL:https://eplus.jp/bokula/
『bokula.『MELT』Release Tour 「チョーテンツアー」』
10月18日(土)広島LIVE VANQUISH
10月19日(日)福岡CB
10月25日(土)名古屋CLUB QUATTRO
10月26日(日)大阪BIGCAT
11月2日(日)東京Zepp Shinjuku
■関連リンク
Official Website:https://bokula.jp
Instagram:https://www.instagram.com/bokula_official/
X(旧Twitter):https://twitter.com/bokula_bandmate




















