『ONE PIECE』新OP「天使と悪魔」が名主題歌である必然と理由 尾田栄一郎&GRe4N BOYZの深い絆
清らかな光で満ち溢れていくような展開を遂げるなか、力強い歌声を響かせる「天使と悪魔」。シンセサイザーの音色やマシンビートを基調としつつも血の通った印象のメロディ、ハーモニーを際立たせるこの曲は、『エッグヘッド編』のアニメ放送を観る喜びを高めてくれる。
タイトルにも盛り込まれている“天使”と“悪魔”に関しては、おそらく多くのリスナーがバーソロミュー・くまをイメージするのだと思う。恐るべき生物兵器となっている彼は、もともとは心優しい人物だった。悲しい過去、本来の姿、義理の娘であるジュエリー・ボニーのために選んだ道……『エッグヘッド編』で描かれる背景を踏まえて「天使と悪魔」の歌詞と向き合うと、一際深く胸に染み入る。詳細に触れすぎるとアニメで描かれる今後の展開に触れることにもなるので詳述は避けるが、ストーリーと曲を重ねると、バーソロミュー・くまへの感情移入が加速する。モチーフの〈掌〉を主軸としながら、さまざまな想いが映し出されていくのも味わい深い。『ONE PIECE』のファンならば反応せずにはいられない〈夜明け〉や〈we are〉が粋な形で盛り込まれているのも大きな聴きどころだ。
「天使と悪魔」を聴いて心を動かされた人には、3月31日にONE PIECE公式YouTubeチャンネルで公開された動画「GRe4N BOYZ『キセキ』× ONE PIECE ~TVアニメ エッグヘッド編4月再開記念スペシャルコラボレーションMV~」もおすすめしたい。2008年にリリースされた大ヒット曲が、麦わらの一味たちのこれまでの日々をドラマチックに彩っているMVだ。
“奇跡”と“軌跡”というふたつの意味を含む「キセキ」が、『ONE PIECE』のストーリーにとてもよく似合うことも実感させられる。やはりGRe4N BOYZと『ONE PIECE』は、相思相愛と言っても過言ではないのだろう。両者が大切に育み続けている関係性は、新たな何かをいつかまた届けてくれるかもしれない。
※1:http://greeeen.co.jp/news/10438.html
























