小田和正は“憧れの存在”であり続ける GLAY、SUPER BEAVER、スキマスイッチらとの交流から見える誠実な姿
清水翔太もまた、小田との共演に特別な思いを抱くアーティストの1人。2009年に『クリスマスの約束』で共演したことをきっかけに交流を深め、2012年には“清水翔太 feat.小田 和正”名義でシングル『君さえいれば』をリリースし、正式なコラボレーションを果たした。清水にとって小田は憧れの存在であり、当初は無理なお願いかもしれないと思いながらも思い切ってオファーしたところ、小田は快く引き受けてくれたという。レコーディングでは、細部にまで丁寧に向き合う小田の姿勢に大きな刺激を受け、若い世代が挑戦していくことに対して本当に協力的だったと語っていた。清水にとってこの経験は、自身の表現力を一段深める機会にもなったはずだ。
“小田和正”というアーティストは、圧倒的なソングライティング能力や透明感ある特別な歌声の魅力に加え、世代を超えたミュージシャンとの対話や共演においても、常に誠実で開かれた姿勢を貫いてきた。特に『クリスマスの約束』を通じて数多くの若手と関係を築いてきたことは、彼が単なるレジェンドにとどまらず、今なお多くの現役アーティストにとって“憧れの存在”であり続ける理由でもある。
GLAY、SUPER BEAVERの渋谷龍太、いきものがかりの水野良樹、スキマスイッチ、清水翔太――いずれも時代やジャンルは異なれど、彼らに共通しているのは、小田和正という人物が音楽家として、そして1人の人間として放つ静かな説得力に心を動かされたという点であろう。2025年の今、小田とGLAYによるコラボレーションが実現したことは、次の世代へと繋がる新たな希望の象徴にも思える。小田和正という存在がこれからも多くのアーティストたちの目標であり続けることは、間違いないだろう。
※1:https://news.ponycanyon.co.jp/2025/04/110634
※2:https://cocotame.jp/series/037865/
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