Mrs. GREEN APPLEの“なんでも取り入れる”という姿勢 ファンの笑顔を生む充実のYouTubeコンテンツ
作品の裏側が楽しめるという意味では、MV制作やレコーディング現場の模様を「behind the scenes」として公開することも頻繁に行われている。仕上がったMVや楽曲そのものだけでなく、どんなふうに制作されたのか、完成までにどんな議論が重ねられたのかといった過程を知れるのはファンにとって嬉しいもの。メンバーが一つひとつの作品に真摯に向き合う姿だけでなく、3人の仲の良さが垣間見えるのも、こうした舞台裏を収めた映像の魅力だ。
さらに、昨年以降はメンバー本人による“弾いてみた”動画の公開も話題を集めた。たとえば、最初に投稿された若井による「ライラック」の映像では、テクニカルなフレーズを見事に弾きこなす彼の演奏スキルを存分に堪能できる。本人の演奏動画が公開されたことで、難解なギターフレーズをコピーしようと意欲を燃やした人も少なくないだろう。この動画を機に、若井とサポートベースの二家本亮介による「familie」「ビターバカンス」の演奏動画も公開され、今年2月には藤澤による「ダーリン」の“弾いてみた”動画も公開。どれも彼らの確かな演奏技術を感じられる内容になっている。
ほかにもスタジオライブセッションなど、YouTubeを通して充実した映像コンテンツを届けているMrs. GREEN APPLE。多彩なオリジナルコンテンツは、もちろんリリース作品のプロモーションとしての側面もあるだろう。一方、作品をプラスアルファで楽しめる内容を届けてくれることからは、「楽曲やMVをより深く味わってもらいたい」「映像を観て笑顔になってもらいたい」というファンに向けての純粋な想いも伝わってくるのだ。
常に面白いことを形にしてファンを楽しませてくれること。クオリティの高い作品を届けてくれるだけではなく、そういったMrs. GREEN APPLEの柔軟な姿勢が、多くの人の心を惹きつける理由のひとつになっているように思う。今後もどんなコンテンツが生まれていくのか、彼らのYouTubeチャンネルから目が離せない。

























