木村拓哉、背中で見せるスターとしての信念 『タイプロ』サプライズ出演に隠された本当の狙い

 さらに、「きっとtimeleszのみんなは、『タイプロ』と言われているあの時間を過ごすうちに、多少相手の本当にイヤなところ、いいところっていうのは、垣間見れてるとは思うんですけど。今後、いっしょに同じ方向を見て踏みしめていくうちに、気持ちのズレとかテンションのズレとか出てきてしまうシチュエーションはあるかもしれない」とグループ活動としてこれからがスタートであることを踏まえて語りかける。

 「でも、そこをバックレることなく、思ったことを言えなくなったら多分きついと思うんで。だから、思ったことは言い合える。新生timeleszで突き進んでいってほしいなと思いますね」とアイドルグループを長年続けてきた木村ならではのアドバイスとエールを贈った。同時に「今後、ちらほらtimeleszというグループが何かすることが増えてくると思うので、このラジオをお聴きのみなさんも、新生timeleszのことをよろしくお願いいたします」と彼らと番組リスナーを繋ぐ配慮も忘れない。

 ジュニア時代というのは、基礎的なパフォーマンススキルを身につけるだけでなく、バックについた先輩たちに可愛がられ、先輩たちのファンにも一目置かれ、少しずつ事務所の中に自分の居場所を見つけていくことができる期間でもある。その時間を飛び越えてデビューすることはともすれば近道のように見えるが、むしろ心細く険しい道のりであることを木村は感じていたのだろう。だからこそ、自ら直接足を運ぶことで、彼らのことを気にかけている先輩がいるのだと強調する。そしてラジオで一人ひとりの名前を読み上げ、ファンとの接点を持つことで、彼らが居場所を感じられるようにしたのではないだろうか。

 「水は用意されていて当たり前になっちゃうともったいねーなって思う。(中略)疲れてくるとそういうのがたぶん抜けると思うんですよ。そこはそうじゃなく、もう1回その視点を最初のスタートした場所が見渡せる場所に目線を持ってけば、そういうことも忘れずにいられると思う」と『タイプロ』で話していた木村の言葉が蘇る。木村は心細かったデビュー直後のことや、先輩たちに助けられたこと。そして、どれだけ会場が大きくなったとしても、初めてファンの前に立ったときの緊張感、喜び、そしてエネルギーを向けてくれることへの感謝を忘れてはいないのだろう。木村拓哉が背中で見せるスターとしての信念にあらためて痺れた。

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