櫻坂46 的野美青、表現者として才能開花 三期生曲「Nightmare症候群」MVでの鋭い視線

 櫻坂46が2月19日にリリースした11thシングル『UDAGAWA GENERATION』に収録されている三期生楽曲「Nightmare症候群」のMVを公開した。

櫻坂46『Nightmare症候群』MUSIC VIDEO

 MVが公開されるまで一切のフォーメーションが明かされなかった同曲のセンターに選ばれたのは、的野美青。三期生はこれまでも「夏の近道」「静寂の暴力」「マモリビト」など、コンセプチュアルな楽曲を発表してきたが、同曲でセンターの的野を中心に幻想的なセットで縦横無尽に踊り狂う姿は、櫻坂46のエッセンスを感じさせるのと同時に、三期生の挑戦欲も予感させる素晴らしい作品だ。

 同曲の作編曲を担当しているのは、櫻坂46の「Buddies」や「自業自得」、乃木坂46の「僕のこと、知ってる?」など坂道グループの楽曲を数多く手がける中村泰輔と、櫻坂46の「五月雨よ」「何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう」の編曲を手がけたTomoLowの共作。2人の共作としては櫻坂46の「僕のジレンマ」「僕たちの La vie en rose」などがあり、ファンの間ではお馴染みのクリエイターである。全体的に低音が効いたダークな質感はこれまでの共作とは一線を画したサウンドで、彼女たちの表現力を引き出している。

 幻想的でダークな世界観で表現されているMVの監督は櫻坂46を初めて手がけるshun murakami。murakamiの公式X(旧Twitter)では、映画『インセプション』と『パプリカ』をオマージュしたことを明かしており、構図や世界観などからはその片鱗を感じさせる。一切の笑顔を見せることなく、映像作品として見せることを徹底的に突き詰めた、櫻坂46という器だからこそ、発揮できるクリエイティブがここには詰まっていると思う。そこで圧倒的な表現力を見せているのがセンターの的野だ。メンバーをかき分けながら、自由なダンスで表現する的野。ダンスシーンでふと見せる鋭い視線はエキゾチックな魅力があり、そのクールな表情が映像の中に散りばめられている。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる