Perfume、斉藤和義、増田貴久、なとり、高畑充希、oops cool……注目新譜6作をレビュー

なとり「DRESSING ROOM」

なとり - DRESSING ROOM

 ファンキーなベースラインとセクシーな吐息が絡み合うイントロ、〈細胞単位で踊りたいのに/いかれたステップで踊る、マイハニー〉というイカしたフレーズに惹きつけられるAメロ、そして、心と身体を解放してくれるサビのメロディ。昨年10月のワンマンライブ『なとり 2nd ONE-MAN LIVE「劇場〜再演〜」』で初披露され、オーディエンスを揺らしまくった「DRESSING ROOM」は、“ライブで踊れる曲”をテーマに制作された楽曲。70年代のディスコ〜ファンクをベースに、現代的なダンストラックへと昇華させたアレンジメントは、なとり & imase名義の「メロドラマ」と同じくShin Sakiuraが担当。3分弱の楽曲だが、ぜんぜん踊り足りないので、ぜひロングバージョンを作ってほしい。(森)

高畑充希「雨とペトラ Prod. by 東京スカパラダイスオーケストラ」

高畑充希「雨とペトラ Prod. by 東京スカパラダイスオーケストラ」

 須田景凪としても活動しているボカロP・バルーンの企画アルバム『Fall Apart』。バルーン名義の既存楽曲に様々なアーティストたちが新しい息吹を吹き込んだ5曲と、新曲「WOLF」を含む全6曲が収められた本作の収録曲の一つが、高畑充希と東京スカパラダイスオーケストラによる「雨とペトラ」だ。原曲のビートを活かしつつ、少しBPMを抑え、柔らかさと儚さを含んだサウンドへと変貌。生楽器の有機的な結びつきを感じさせる豊かなバンドサウンドが楽しめる。特筆すべきはやはり高畑の歌。温かな体温を感じさせる声色(特に低音域〜中音域の響きが素晴らしい)を活かし、「雨とペトラ」の主人公の拭い去れない孤独と未来に対する微かな希望を生き生きと表現している。(森)

oops cool「スキャンダラス」

oops cool「スキャンダラス」

 覆面4MCによる自称“プロ素人集団”、昨年YouTubeに突然現れたoops coolの3作目のシングル楽曲。楽しげなマイクリレー、遊び心のある軽やかなトラック、みんなで歌えるメロディの存在。登場した時から令和のRIP SLYMEとの呼び声が高かったが、とびきりのパーティー感覚に加え、懐かしいディスコのムード、メロウなチル要素までを押さえたこの曲は、いよいよ令和の「今夜はブギー・バック」として全国に普及するのでは。狙い撃ちにされるのは決して中高年層だけではない。急に訪れたピンチを笑い飛ばすストーリーは青春チックでユーモラスだし、繰り返される〈I like me I love me〉も今一番大事な自己肯定の言葉。それにしても、かわいい曲だなぁ。(石井)

※1:https://showtime7.asmik-ace.co.jp/news/162/

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