Number_i 平野紫耀が一つひとつ集めた信頼　演技、MC、音楽……多分野で才能を発揮した2025年を振り返る　

　2025年も残りわずか。今年も目覚ましい活躍を遂げたNumber_iの活動をメンバーごとに振り返ってみたい。今回は平野紫耀をピックアップする。

　昨年、「LOUIS VUITTON」（ルイ・ヴィトン）とパートナーシップを締結した平野。個人としての2025年最初の大きなトピックは、1月7日に同ブランドのアンバサダーに就任したことだった。Instagramで「昔から好きなルイヴィトンと深く関われる事嬉しく思います」（※1）と喜びを露わにし、当月中には早速『LOUIS VUITTON×村上隆 ポップアップストア』イベントや、フランス・パリで開催された「2025秋冬メンズ・コレクション」に出席。世界的ブランドの顔として、これからも大きく活躍していくことを予感させた。

　平野はほかにも、昨年より「Yves Saint Laurent Beauté」（イヴ・サンローラン・ボーテ）のアジアアンバサダーを務め、「Wonjungyo Hair」や池田模範堂の「ムヒシリーズ」などの広告にも単独出演を果たしてきた。今年は新たに、ネイチャーラボ「ランドリン」のイメージキャラクターに就任。8月より放送された自身出演CMはコインランドリーでの一コマを描いたもので、不思議な現象に遭遇したときの驚きやときめきを、表情のみで伝える繊細な演技を見せていた。そんなCMのコピーは「希望の気配がする。」で、どんなことにも全力で突き進む彼自身と深くマッチしていたことも印象深い。自分らしく未来を切り拓いていくような凛々しさを持つ平野だからこそ、多くの企業からの信頼を集めているのだろう。

　2月には、特別番組『3people 1minute』（日本テレビ系）で、前回放送に続いて再びMCに挑戦。1分間のみの短いパフォーマンスを受けて、瞬時に的確かつユーモアのあるコメントを送っていた。審査に入る前に唱えるお決まりのフレーズ「次のパフォーマンスを見たいですか？」を、毎回楽しみに観ていた人も多いはず。平野の鋭い洞察力が光っていた放送だったと思う。

　Number_iの楽曲において、平野は低音域を担当することが多い。特徴的なハスキーボイスを活かした彼のラップは、作品に深みを与える。一方で、9月にリリースされた2ndフルアルバム『No.Ⅱ』のソロ楽曲「ピンクストロベリーチョコレートフライデー」では、切ない気持ちを表現する儚い歌声を披露している。ラップスキルを磨きつつ、ボーカル表現の幅も広げた1年だったのではないだろうか。

　「Wonjungyo Hair」のCM出演時のストレートヘアや、「Numbers Ur Zone｣のMVなどで見られた赤髪など、今年はビジュアルの変化も楽しませてくれた平野。現在は全国ツアー『Number_i LIVE TOUR 2025 No.Ⅱ』の真っ只中だが、合間を縫ってInstagram Liveやストーリーズ機能の“質問箱”を行うなど、ファンとの交流も大切にしている。そうした姿勢からは、常にファンのことを思い、寄り添おうとする誠実さも伝わってくるのだ。

　さまざまな分野で新しい挑戦を重ねながら、自分らしい表現を更新し続けてきた2025年。カリスマ性と自分の意志を貫く強さを併せ持つ平野だからこそ、今後も輝かしい未来が待っていることだろう。2026年の平野の歩む道も楽しみだ。

※1：https://www.instagram.com/p/DEhe-SYTAA4/