Lavt、ロックスピリットをポップに響かす2025年期待の才能 国境越えて注目される“自由なセンス”
![Lavt、国境越えて注目されるセンス](/wp-content/uploads/2025/02/20250206-lavt.jpg)
ちなみに、その独特なアーティスト名 Lavtとは、自身の本名にある“海”というワードをインドネシア語に翻訳し、表記を変えたものだという。影響を受けた音楽として、JAWNY、Oasis、Radiohead、The 1975、Nirvana、Red Hot Chili Peppersといった海外アーティストを挙げている。国内アーティストではKing Gnu、Vaundy、そして前述したASIAN KUNG-FU GENERATIONらに影響を受けているそうで、ライブに定評のあるアーティストが名を連ねている。
意外なことに、現時点でLavtのライブ実績はまだ2回のみ。初ライブは2024年11月、大阪 Yogibo META VALLEYでのイベント『Namba Culture Terminal × OSAKA NIGHT PARADE presents 浪華万博』。2度目は2025年1月、Zepp Haneda(TOKYO)で開催された『SPACE SHOWER FRESH LOVE SHOWER 2025』のオープニングアクトとしての出演だ。筆者は後者のステージを観たが、サポートメンバーを迎えた4ピースのバンドスタイルで、鉄壁のロックパフォーマンスを30分かけてたっぷり披露。満員のオーディエンスのほぼ全員が初見だったであろうアウェイな環境だが、持ち曲のほぼ全てである8曲を、まっすぐかつ真摯にプレイしたことで一気にフロアの熱量に火をつけていた。ライブ後、SNSではLavtを発見した感動やライブの衝撃を伝えるコメントが数多く投稿されていたことは言うまでもない。
そして2月5日、今年最初のリリースとなる8thシングルにして最新曲「モルト」がリリースされた。本人曰く、「主人公が殻を破る楽曲」。暗い生活に対して嫌気がさした主人公が、素直になることで生きやすさに気づく曲に仕上がった。イントロから、ダークなリリックとは相反してカッティングギターが気持ちよくリズムを刻み、揺蕩うようにダンサブルな横揺れビートが聴き手の心模様にじわっと染み渡る、夜明け前を感じさせる踊れるポップチューンだ。
Lavtはまだまだ謎めいた存在ではあるが、ライブ後にステージ裏で話してみると、親しみやすさ、そして自身を客観視できるセルフプロデュース能力の高さを感じた。リリースごとに楽曲のジャンルも変化しているが、Lavtは作詞・作曲はもちろん編曲まで全て一貫して手がけていることに着目すべきだ。切なくもポップな歌モノ、ダンスポップやシティポップ、オルタナティブロックなどを行き来する自由度の高さがLavtの魅力なのである(ライブを目撃したことで、Lavtのスピリットがロックにあることも確信した)。
今年5月には、初の自主企画3マンライブ『Lavt presents “L.S.Z.”』を東京・渋谷WWW、大阪・梅田シャングリラにて開催することを発表。イベントタイトルの頭文字で出演者が匂わされているようにも思えるが、近日中には気になる対バン相手の情報解禁もされるという。2025年を駆け抜けるエモーショナルかつポップなロックマエストロ Lavtの活躍から目が離せない。
![Lavt「モルト」ジャケット](/wp-content/uploads/2025/02/20250206-lavt-99.jpg)
■リリース情報
Lavt「モルト」
2025年2月5日(水)リリース
配信URL:https://orcd.co/lavt_molt
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