真心ブラザーズと素晴らしき歌 アイナ・ジ・エンド、曽我部恵一、仲野太賀と作った極上の『フォーク村』

1月30日、めぐろパーシモンホール 大ホールにて、『真心ブラザーズ「目黒フォーク村」』が行われた。
真心ブラザーズが「旅人のみなさん」(ゲスト)を招いて行うこの『フォーク村』、今回はアイナ・ジ・エンド、曽我部恵一、仲野太賀が出演。開催前、それぞれのゲストとのリハーサルが終わるたびに、バンドやメンバーのSNSに、その写真等がアップされていた。
開演時刻の19時きっかりに、アコースティックギターを抱え、YO-KINGと桜井秀俊が登場。このイベントのテーマ曲である「目黒フォーク村」、デビューシングル曲「うみ」、2024年10月リリースの最新アルバム『SQUEEZE and RELEASE』収録の「オレは音楽」の3曲を、まずふたりで演奏し、歌う。

「うみ」と「オレは音楽」のあいだのMCで、このイベントについて、桜井が解説した。2016年8月に北海道で開催された『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO』内のイベントとして『石狩フォーク村』を行ったのが最初で、好評だったので各地のフェスで何度も行うようになり、やがて「単独公演としても開催しよう」ということになった、とのこと。
なお、前回は2024年6月5日にEX THEATER ROPPONGIで、奥田民生、小泉今日子、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDN/XIIX)を招いて『六本木フォーク村』を開催。その前は2023年9月9日に神戸朝日ホールでの『神戸フォーク村』で、いとうせいこう、満島ひかり、カネコアヤノが出演している。


そして4曲目からは、3曲ずつゲストと3人でセッションするブロックに入る。ひとり目は、「知らない場所に突然放り込まれた人」という役に入って仲野太賀が登場。桜井&YO-KING、「対応できないからやめて!」「エチュードとかやめて!」とツッコミを入れる。演劇の舞台の経験はあるが、人前で歌うのは菅田将暉の結婚式以来、お客さんの前での歌唱は今日が初めて、と言う仲野に「クセになるよー」とYO-KING。1曲目は、仲野が選んだザ・ハイロウズ「日曜日よりの使者」。曲に入る前にYO-KING、「来年から『日曜日の使者』、本物!」と、2026年のNHK大河ドラマの主演が彼であることにかけて、うまいことを言う。

次も仲野が選んだというSUPER BUTTER DOG「サヨナラCOLOR」。3曲目はなんと、YO-KINGが書き下ろした「その先の先の世界」という新曲だった。仲野は旅好きで、「MIDNIGHT PIZZA CLUB」という旅サークルを作っていて、あちこちへ行き、映像を撮ったり、書籍を作ったりしている――という YO-KING の紹介を経て歌い始め、見事な歌唱を聴かせた。
次のゲストはアイナ・ジ・エンド。本人のリクエストだという1曲目が始まると同時に、客席がどよめく。「崖の上のポニョ」、しかも童謡っぽい振りが付いていて、YO-KINGと交互にリードボーカルを取る。堂々とパフォーマンスするアイナと、大変に不安そうな表情で振り付けしつつ歌うYO-KING、そのコントラストが大笑い。歌い終えてアイナ、「ずっと思ってたんです、YO-KINGさんの声に合いそうだなって」。

次は「宮崎駿つながり」(桜井)で、荒井由実の「ひこうき雲」。YO-KINGはアコースティックギターとハープ、アイナひとりで歌い切る。アイナのすさまじいハマりっぷりに、曲を終えて桜井、「あんた、すごい人だ!」と称賛。3 曲目は「サマーヌード」をYO-KINGとデュエット。サビになると客席のあちこちで、リズムに合わせて腕が大きく振られた。






















