s**t kingzによる今までになかった、まったく新しい舞台『See』 ゲネプロ潜入レポ&メンバーインタビュー!

s**t kingz舞台『See』ゲネプロ潜入取材

 ゲネプロのスタート予定は19時から。しかし、19時を過ぎても始まる様子がない。劇場のなかでは、“shojiプロデューサー”を含め、スタッフ陣も一丸となってギリギリまで最終調整をしているのだという。結果、スタートしたのは20時すぎ。s**t kingzの4人が同舞台に力を入れていた証拠だ。

 4人がステージに上がり、ロースモークが舞台上に満ちてたところでゲネはスタートした。まずは「17steps」という曲名どおり、音に合わせて17歩、客席側に向かって歩みを進めるメンバー。徐々にその足取りは重くなり、何かにとらわれているかのようだ。開演ブザーが鳴ったところで、同舞台のコンセプトソング「What You See feat. Maddy Soma」へ。さすがのダンスパフォーマンスに見入っていると、光を掴まえるべく手を伸ばす4人。徐々に舞台がせり上がり、下からは8人の“Seeダンサーズ”が登場する。

 ここで場面転換。作品制作のためのミーティング場面だ。“見る”というテーマに沿ってさまざまなアイデアを出していく4人だが、どれもこれも「ブブー」とNG音が出てしまう。その様子を「I AM LOST feat. TOKU」、「The Spicy Meeting」に合わせてダンスで表現。幽霊、カメラなど、“見る”と関係ありそうなアイデアをテーブルの脚である四角いボックスと、天板として使われていた黒目に見える円盤、そしてs**t kingz4人の動きと表情だけで次々に表現していくのは、とにかく見事だ。

 そんななか、shojiとOguriが同じタイミングでアイデアを思いつく。shojiは虫眼鏡、Oguriは望遠鏡。近くを見るのか、遠くを見るのか、徐々にふたりの戦いが加熱していく。テーブルの脚でプロレスリングを作り、そのなかで勝負していくshojiとOguri。勝負がなかなかつかない様子だったが、Oguriが望遠鏡を掲げると「ブブー」。嘲笑っていたshojiが虫眼鏡を掲げると、なんと「ピンポン」という音が。喜ぶshojiだったが、実は頼んでいた食事が宅配で届いたのを知らせるインターホンの音であった。がっかりしながらも届いた料理を開けると、ぐちゃぐちゃの料理に混じってなぜか笹の葉が。それを見たshojiは、虫眼鏡を使って探偵ごっこを始めるのだった。一体、探偵shojiが思いついたアイデアとは――。

 場面は、NOPPOがアーティストに提供する振り付けを考えているシーンへと移り変わる。かっこいい音源に最高にクールな振り付けを作り、NOPPOがソロで踊って見せるのだが、NOPPOファンにとっては、ここがいちばんの“沸きどころ”ではないだろうか。しかし、アーティストのMV撮影当日、その最高な振り付けを覆すような思いもよらぬトラブルが次々に起こってしまうのであった。

 ここで、完成したMVを見て笑いながら帰路についているOguriが登場。その後ろには、ぴったりと彼に寄り添う健気な女性の姿が。そこにはもうひとり別の女性の姿も……。4人全員がそれぞれ役に扮してステージに登場し、物語は展開。そして、shojiのソロパートへ繋がっていく。が、さすがは“エンターテイナー・shoji”。驚きのソロパートは必見だ。

 続くのは、ハートのバルーンを持って登場したkazukiのソロパート。なんともオシャレなオチに見入っていると、場面はSNSからアイデアを探すシーンへ。「Trapped」に合わせて次々とスマートフォンからアイデアを取り出しては捨て、取り出しては捨てを繰り返す4人。ここでSNSの使い方を考えさせられるようなOguriのソロパートを挟むも、結局アイデアはまとまらず、散らかった会議室を全員で掃除していくことに。

 そんななか、NOPPOがアイデアを思いつき、そのアイデアの光を掴まえるべく、奮闘していく。途中、shojiのおしりに光がついていたり、客席まで光が逃げたり、てんやわんや。それでも何を表現しているか、どういうストーリーの流れなのかがしっかり伝わってくるのはs**t kingzだからこそなせる技なのだろう。特に「Believe In My Soul feat. 笠原瑠斗」でのパフォーマンスは印象的だった。そして、『See』はどんな結末でエンディングを迎えるのか。ぜひ自分の目で見て確かめていただきたい。

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