SixTONESは誰一人置いていかない　熱狂のドームツアーを共に盛り上げるラジオとSNS

　そして、東京公演2日目の1月25日のライブ終演後には、SixTONESの冠ラジオ番組『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』（ニッポン放送）に、メンバーの田中樹と京本大我が生出演。ライブの熱気をそのままに、ファンやリスナーを特別なプログラムで楽しませた。

　放送冒頭では、田中が「SixTONES東京ドームライブアフターパーティー！」とパーティーの開幕を高らかに宣言。“アフパティ”の略称で親しまれるこの企画は、ブルーノ・マーズが日本公演終わりに都内のクラブでアフターパーティーを行っていたのを受けて、SixTONESもそれを取り入れ、一昨年より開催。SixTONESのライブ期間中のラジオ放送では恒例行事となりつつあり、回を追うごとに内容が充実してきている。

　田中を筆頭に、東京ドームの住所を叫んでみるなど、オリジナルスタイルで盛り上がる2人。パーソナリティやスタッフ、そしてリスナーの多くはアフターパーティーなる会に参加したことがなく、手探り状態ではあるが「全てのラジオコンテンツの最上位」というだけに、通常回とは異なる、ただならぬ盛り上がりを見せた。

　田中によれば、パーティー会場は照明が暗いらしい、煙いらしいという情報を受けて、実際にラジオブースの照明を落としてムードを作ったり、昨年はラジオスタッフがレンタルでスモーク発生装置を用意したりしたが、今年は諸事情により強めの加湿器を2台設置。またパーティーには欠かせない“つまようじに刺さった軽食”なるフィンガーフードに、ブルーノ・マーズ“師匠”の写真を貼り、メンバーも見守ってと伝えて無事の開催を祈る一幕も。

　今回初参加の京本は、田中の説明を受けて「“あるだろうな”で、持って来すぎじゃない？」とツッコミ。さらにフードを食した京本が「美味しいですけどね」と感想を述べると、すかさずSixTONESのパーティーチューン「Outrageous」が流れるなど、メンバーとスタッフの連携プレーが光る。

　京本は「オリーブ食って、こんな音楽流れるの？　アフパティって」と動揺を隠しきれない様子だったが、小さなミラーボールなどが追加されたことでテンションが上がったようで「オリーブの美味さもいつもの倍」と2個目のオリーブを食べる頃にはすっかり馴染んでいた。

　その中で、リトルストーン（ラジオ番組のリスナーの愛称）から、「アフターパーティーは誰一人見放さない」というメールが寄せられ、読み上げた田中は「その通り！」と声を張り、「ツアーとかに来れてなくても、アフターパーティーに参加することによって一緒に参加していることになりますから」と言えば、京本も「確かに」と賛同。

　続けて田中が「いま聞いてくれてる人とか、（ライブに）行きたいけどちょっとまだ勇気出ないんだよなって人たちも、これでもうほぼ『YOUNG OLD』（に入った）」とコメント。京本も「入門編みたいな。入りやすいですよね」とこのアフターパーティーを位置付けた。

　番組中盤には、“スイカにウォッカが刺さってるアレ”ことスイカウォッカがお目見え。これはスタッフが高知県から取り寄せたというスイカに穴を開けて、ウォッカ瓶を刺したもの。そんな話だけを耳にすれば、海外セレブのような雰囲気を彷彿とさせるが、番組公式X（旧Twitter）ではパーティーアイテムの写真を投稿しており、そこに写るのは、加湿器に照明、ラップで覆われたフード、スイカウォッカで“元気”を添えた、手探りながらもライブ終わりの身体を労わるようなスタッフの心遣いが伝わってくる温かいものだった。

　トークやゲーム、リスナーからのメールで何度も笑いをもたらしたほか、田中が「俺らもネタバレにならないように話をするけれど」と前置き。ネタバレを配慮をした上で、ライブ開催に至るまでの打ち合わせのエピソードを語るなど、ライブでいうところのMCのようなパートも。ツアーに行った人もこれから控えている人も、今回のツアーには行く予定がない人も、様々なファンやリスナーが楽しめるトークで包み込んだ。こうしたさりげない心遣いが、SixTONESが「誰一人置いていかない」「置いてけぼりにしない」と言われる所以だろう。

　SNSの投稿にはじまり、毎週のレギュラー番組とはいえ、ライブ終わりであっても生放送で声を届けてくれるSixTONES。SixTONESのエンターテインメントはオープンで裾野が広い。

　SixTONES初となる5大ドームツアーは幕を開けたばかり。次の福岡公演ではより一層ライブが熟成していく楽しみもあれば、MCでのトーク、“インセプション”ラジオと呼ばれるライブ終わりの生放送でどんなトークを聞かせてくれるのか。SixTONESとの楽しい時間はどこまでも続く。