木村拓哉、timeleszの前例のない挑戦へエール 後輩を温かく見守る姿勢
「冷蔵庫のように」真面目すぎる松島に贈った、木村流のオンオフ論
timeleszの3人は、みんなドがつくほど真面目だ。オーディションで自分たちが発した言葉がブーメランとなっていることにも気がついている。ちょっとした言葉で相手を傷つけてしまうという恐れ。そしてゆくゆくは「審査員と候補生」から「同じグループのメンバー」になるという距離感の難しさにも。きっとこの数カ月、とてつもない緊張感の中で活動してきたのだろう。この話題になると、ついかしこまってしまうtimelesz。そうした彼らの心をほぐそうと木村は「きっとその言葉を選んでる最中の目つきなんだよ。あの(サムネイルの)目は」と笑いを誘うのだった。
そんな真面目なtimeleszのなかでも、特に繊細な気質を持つのが松島だ。早い段階でオーディションを前向きに捉えた佐藤に対して、「僕はすぐ賛同できなかった」という。わざわざ新メンバーを入れるという賭けに出なくても、3人を愛してくれるファンがいる。そして新たなメンバーとなる人の人生を動かすという立場になる戸惑いも大きかったそう。いろいろな考え方を持つオーディション生一人ひとりに対して「正解・不正解っていうのがない」と続けた松島に、木村は「松島聡は、やたてぃ(やさしい)からな」と納得する。
突発性パニック障害を患い、活動を休止した経験のある松島。「気にしなくていいところも気にしてしまうっていう、悪い癖がついちゃったんですよ」というと、木村は「でも、それを『悪い癖』って認知しちゃうと、多分また『やたてぃい(優しい)』聡に対して負荷になっちゃうと思うんだけど」と気に掛ける。松島は、一歩外に出たら仕事モードになるのはもちろん、SNSの更新をするとなったら家のなかでも気を抜くことができないというのだ。オンオフの切り替えが難しいアイドル人生。そんな環境で長年活躍してきた木村が、そのコツを冷蔵庫に例えて伝授する。
「冷蔵庫とかさ、電源がなかったらなかにあるもの全部腐っちゃうじゃん? そういう感じ」というと、またもや「じゃあ僕は冷蔵庫にならないと」と、つい気張ってしまう松島。「だから『こうしなきゃ』っていう頭になると、またそれも負荷になっちゃうし、重さになっちゃうから! 感覚的には寝てても、素っ裸になって風呂に入ってても、その扉を誰も開けないタイミングというか。だけど(電源を)繋いでおかないと……」と寄り添いつつ補足していく。そんな松島が1番の息抜きになっているのが愛犬の散歩だと言い、いつか一緒に木村と犬の散歩に行きたいと話すと、木村も「自分の中ではすごい大切な時間だと思ってる」「いいじゃん。ぜひぜひ。すっげーいいとこ。おすすめの場所あるから。そこを教えます。マジでいいところ」と声をはずませるのだった。
ほかにも、佐藤がヴィンテージデニムを見て回りたい、菊池は買い物を眺めたいと、それぞれ木村としたいことを聞き出し、「全部実現可能ですからね」と快諾していく木村。「『タイプロ』もすごく大変な時期にきてると思いますけど、息抜きで。タイミングが合ったらぜひ実現させましょう」と、チャレンジし続ける3人を元気づけた。
道なき道を切り拓いてきた先輩として、その厳しさに思いを巡らせながらも、彼らのやりたいことをそっと見守る木村。「タイプロ」についても「俺、ちゃんと観よう」と言いながら「観るんだったら『お前、現場行けよ』って(笑)」というセルフツッコミを入れる場面も。これには、「タイプロ」の物語に木村が一肌脱いでくれるのではないかという期待が高まった。

























