TOMOOの感性と『アオのハコ』の世界観が重なった「コントラスト」 初武道館に向けて弾みをつける真骨頂の一曲

シンガーソングライターTOMOOが1月24日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演し、TVアニメ『アオのハコ』第2クールのエンディングテーマ「コントラスト」を披露する。
2023年9月、初のフルアルバム『TWO MOON』をリリースした彼女。本作は、オリコンデイリーランキングで11位にランクインし、リードトラック「Super Ball」もradiko週間楽曲ランキングで2週連続1位を記録するなど、好調なスタートを切った。同年11月2日に東京・EX THEATER ROPPONGIからスタートした全国ツアー『TOMOO LIVE TOUR 2023-2024 “TWO MOON”』は、翌年1月30日の東京・TOKYO DOME CITY HALL公演で幕を閉じ、各地で観客を魅了した。
2024年は『JAPAN JAM』や『SUMMER SONIC』など大型フェスへの連続出演も果たす。さらに、11月にはback numberやBREIMENとの対バンライブを成功させた。そして12月13日には、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで、自身最大規模となるワンマンライブ『TOMOO one-man live “Anchor” at PACIFICO YOKOHAMA』を開催。飛躍を遂げた一年となった。
1月8日に配信リリースされた「コントラスト」は、そんな彼女にとって今年最初の配信リリースとなる。

スポーツと青春をテーマにしたアニメ『アオのハコ』の原作は、『週刊少年ジャンプ』で連載中の三浦糀による人気マンガ。中高一貫のスポーツ強豪校を舞台に、男子バドミントン部の主人公・猪股大喜と、女子バスケットボール部の先輩・鹿野千夏を中心に繰り広げられる青春ストーリー。第2クールでは、インターハイを目指す千夏や、彼女に憧れながらも自身の成長を追求する大喜たちの姿が描かれる。
「アオのハコの素敵な人たち、その瑞々しい心の動きに触れて、時には自分が同じくらいの年齢だった頃の気持ちも思い出したりしながら、この曲ができました。たとえば恋模様にしても、ただ舞い上がったり憂いたり…というだけでなく、登場人物たちにはお互いにリスペクトがあって、それぞれが支えになっているような瞬間がすごく尊いなあと思ったので、そんな部分も大切にできたらと願いつつ書かせていただきました」(※1)
歌詞には〈なんでこんなに嬉しいの なんでこんなに寂しいの〉〈たった一コマでブルー でもほんの一秒が甘い〉といったフレーズが並び、恋心の揺れ動きを鮮やかに描写。また、〈今日はまだ届かない 近くにいるのに〉〈何でもない顔して やっと気づいた強がり〉など、葛藤する思いや内省からの気づきがシンプルな言葉で表現されている。TOMOOの感性と『アオのハコ』の世界観が見事に重なり合う楽曲だ。
抑揚を抑えつつもどこか郷愁をかき立てるメロディは、Sus4を散りばめた浮遊感あふれるコード進行に乗ってしなやかに進んでいく。サビでは一転、大きく跳躍する力強いメロディを、ファルセットを交えながら伸びやかにそしてエモーショナルに歌い上げる。これまでの彼女の楽曲で言うならば、「Mellow」や「Cinderella」、「窓」あたりにも通じる真骨頂のミドルチューンだ。
アレンジを担当したのは、今回初タッグとなる江口亮。彼はバンドStereo Fabrication of Youth(現在は江口のソロプロジェクト)のボーカル兼ギタリストとして活動を開始し、作詞・作曲・編曲家としても、これまでにLiSA、いきものがかり、坂本真綾など多くのアーティストを手がけている。
前作「エンドレス」と同様ピアノの弾き語りで静かに幕を開ける「コントラスト」は、曲が進むにつれバンドアンサンブルへと発展していく。ストリングスとシンセサイザーが繊細かつ彩り豊かな音の層を加え、曲全体に瑞々しさと温かさをもたらしているのが特徴だ。また中盤では60~70年代のオーセンティックなロックを彷彿とさせるギターソロが挿入されており、この曲の聴きどころの一つとなっている。24日放送の『ミュージックステーション』では、この曲をどうアレンジしてお茶の間に届けるのかが今から楽しみだ。






















