Number_i、2025年は3人の演技も見たい 『かぐや様は告らせたい』『Gメン』……今あらためて触れる俳優力
岸優太は、自身映画初主演作となった『Gメン』(2023年)が1月にBlu-ray&DVDとしてリリースされた。本作で、迫力のあるアクションシーンも披露している岸。持ち前の素直で優しいキャラクターも感じさせながら、等身大の高校生役を見事に演じ切っていた。
岸に関しては、視聴期間が限られてはいるが、出演作の『ナイト・ドクター』(フジテレビ系/2021年)も現在TVerで配信されている。『ナイト・ドクター』で岸が演じた深澤新は、内科医から救急医に転向し、慣れない現場と自信のなさからなかなか行動に移すことができないでいるという役どころ。視聴者としては、患者を前に戸惑ってしまう彼の姿には深く共感させられ、同時にひとりの人間としてのリアルな心情を細やかな演技で伝える岸の演技には惹き込まれるものがあった。そして、全話を通して深澤新という医師の成長を描き切った岸を見た時、俳優としての彼をもっと見たいと純粋に思ったことを覚えている。
神宮寺勇太も、主演ドラマ『受付のジョー』(日本テレビ系/2022年)や舞台作品をはじめ、俳優として活躍してきた。神宮寺の出演作品として個人的に特に印象に残っているのが、『准教授・高槻彰良の推察』シリーズ(東海テレビ・フジテレビ系・WOWOW/2021年・2022年)だ。本作で神宮寺は、幼い頃に経験した不思議な出来事から他人の嘘がわかるようになってしまい、孤独を抱えて過ごしているという難しい役柄を演じた(余談だが、「INZM」のMVの眼鏡姿から、本作で神宮寺が演じた深町尚哉を思い出した人もいたのではないだろうか)。
主演の伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)との息の合った掛け合いもさることながら、神宮寺は役に染まるのがとても上手い。演者としてのたしかな存在感も残しながら、しっかりと役に成り切っていく、このバランスの取り方が絶妙なのだ。そんな彼の繊細な演技に、これからも触れる機会があることに期待したい。
2024年、3人がドラマ/映画に出演することはなかった。一方で、Number_iのMVやライブでのパフォーマンスを観ていると、彼らがこうした作品への出演を通して培ったことを活かしているのがよくわかる。もう少し先になるかもしれないが、また演技でも活躍する3人を見てみたい――。今の活動、そして過去の出演作品を振り返りながら、思わずそんなことを考えてしまうのだ。
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