乃木坂46・櫻坂46・日向坂46、“新参者”だったメンバーたちの飛躍 大きな成長遂げた注目の9名
乃木坂46 五期生、櫻坂46 三期生、日向坂46 四期生という各グループの若手メンバーたちが、これまでの集大成を見せつけた『新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za』から、早一年。まだまだ“新参者”だった彼女たちも、この一年でグループの主力へと成長を遂げた。
坂道グループそれぞれの現状としては、今後乃木坂46が六期生、櫻坂46が四期生、日向坂46が五期生の加入を予定しており、2024年は新メンバーを受け入れる準備期間だったと言えるだろう。そこで、各グループの新期生の活躍とともに、昨年から大きく成長したメンバーを紹介したい。
乃木坂46 井上和
乃木坂46の五期生は、間違いなくグループの主役としての躍進した年となった。初のミュージカル挑戦となった『乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』への出演をはじめ、写真集『あの頃、乃木坂にいた』(マガジンハウス)、『超・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)など、五期生がグループを飛び越えて、対外的な活躍を意識した動きが目立った。
その筆頭とも言える存在が、井上和だ。2023年にリリースされた33rdシングル『おひとりさま天国』で初の表題曲センターを務めた井上は、36thシングル『チートデイ』で2度目の表題曲センターに立ち、5年ぶりのドームツアーとなった『乃木坂46 真夏の全国ツアー2024』では、昨年同様に涙を流しながらも、ダブルアンコールでは力強く叫び、昨年とは成長したパフォーマンスを見せた。ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)の「乃木坂LOCKS!」のレギュラー講師を務め、西野七瀬や遠藤さくらなどグループのセンターを担ってきたメンバーも経験してきた『non-no』(集英社)の専属モデルにも抜擢。パフォーマンスのみならず、精神面でもグループの支柱となってきている印象だ。
乃木坂46 奥田いろは
奥田いろはは、かつて生田絵梨花も演じたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』でジュリエット役を掴み取った。筆者も実際にミュージカルを観劇したが、初めてのミュージカル挑戦とは思えない堂々とした佇まいと、奥田の魅力でもある歌声の迫力に圧倒された。36thシングル『チートデイ』収録のアンダー楽曲「落とし物」では初のセンターも経験。37thシングル『歩道橋』で初の選抜入りも果たすなど、ミュージカルを起点にして、一気にグループを支える存在となり、『36thSGアンダーライブ』では座長としてたくましい姿を見せてくれた。特に、「落とし物」の鬼気迫るパフォーマンスは座長として責任と覚悟を感じさせた。オフィシャルYouTubeチャンネル「乃木坂配信中」で公開されている路上ライブ企画のような、歌声を活かした活動が今後は増えていくことだろう。
乃木坂46 中西アルノ
五期生初かつグループ史上最速で表題曲センターを務めて以降は、しばらく選抜から遠ざかっていた中西アルノ。しかし、昨年から『NHK俳句』(NHK Eテレ)や『Spicy Sessions』(TBSチャンネル)など、単独出演番組を増やしていき、中西もブログで「自分が1番大きく変わった」(※1)と語っていた『34thSGアンダーライブ』では五期生初の座長も務めるなど、着実に地に足をつけた活動をしてきた。その成果が表れたのが、36thシングル『チートデイ』での実に7作ぶりとなる選抜復帰である。正直、ここまでの道のりはあまりにも長く険しいものだっただろう。だが、一歩一歩自分が歩んできた道を踏みしめて、正直に向き合ってきた中西が自らの手で掴んだ選抜入りだ。37thシングル『歩道橋』でも選抜を掴んでおり、アンニュイな表情や卓越した歌唱力など、ほかのメンバーにはない唯一無二の武器で、今やグループに欠かせない存在となっている。