KREVA、新曲に込めた“生涯学び続ける”姿勢 20年の歩みの中での葛藤や交流も振り返る

KREVA、“生涯学び続ける姿勢”

『FNS歌謡祭』でのNumber_iとのエピソードも

――6月に20周年を迎えましたが、何か改めて感じていることは?

KREVA:20年前の細胞とかはひとつも身体に残っていなくて完全に生まれ変わってると思うんですけど、歌は残ってるんですよね。「音色」とか今も歌ってるし。それはすごくありがたいことだなと思います。

――積み重ねてきた活動によって、憧れられる存在にもなっていますよね。

KREVA:ありがたいですね。

KREVA(撮影=キセキミチコ)

――7月に放送された『2024 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)でNumber_iと「イッサイガッサイ」を歌いましたけど、平野紫耀さんもKREVAさんに憧れているじゃないですか。

KREVA:あのコラボも嬉しかったですし、楽しかったですね。

――印象的な出来事はありましたか?

KREVA:スタジオに歩いて向かう時に俺が先頭で、Number_iの3人を率いてる感じになっちゃって「なんかすいません……」みたいな感じはありました。Number_iの露払いみたいな(笑)。

――Number_iのリーダーっぽく見えたかもしれないですよ。

KREVA:そうですね(笑)。フェスとかもそうだけど、ああいう音楽番組の現場でも余裕で最年長だったりするんですよ。

――「20年」というのは、そういうことでもありますね。

KREVA:でも『FNS歌謡祭』の時、舞台で一緒だったブラザートムさんがいらっしゃったんですよ。トムさんは相変わらずぶちかましていて、「こういう先輩がいるとありがたいな」と思いました。

――Number_iの3人と歌った「イッサイガッサイ」は2005年にリリースした曲ですけど、「音色」だったりと同じく、ずっと歌い続けていますね。

KREVA:「イッサイガッサイ」は、今となっては信じられない速度で作ったんです。でも、メロディができた瞬間に「きたな、これ」って思ったのはすごく覚えてます。「音色」もそうだったんですよね。

イッサイガッサイ

ゆっくりと、「頑張って生きていく」

――最近の活動に関しては、11月3日の「レコードの日」にアナログ盤を出したのも、感慨深いものがあるんじゃないですか?

KREVA:嬉しいですね。

――お店の床に置かれた段ボールの中の100円くらいのレコードも、昔は頻繁にチェックしていましたよね?

KREVA:やっていましたね。でも、昨年末から今年にかけて、人生で初めて持ってたレコードを売ったんです。保存状態の大切さも学びましたし、レコードの価値、ありがたさも身に沁みました。自分で買ったレコードは、「ジャケットはこうで、中身はこういう感じで」って本当によく覚えてるんですよ。そういうレコードを自分も作って出せるというのは、本当にありがたいことですね。

――持っているレコードは、自分の履歴書みたいなものだと感じることがあります。「これを聴いてきたから今の自分なんだ」と思うので。

KREVA:『原書展』もまさにそうですね。自分の書いたリリックには、「こういうことを考えてたんだ」「ここに使ってない言葉がある」「ここ消してある」という思いもあるので。『原書展』ではそういうものを展示して売るんです。1,000円、2,000円とかの値段しかつかなかったとしても、欲しいと思ってくれた人に持ってもらったら紙の存在は価値があるんじゃないかなと。

――KREVAさんは文房具が好きですし、紙にペンで文字を書くのがお好きですよね?

KREVA:自分の字は好きじゃないんですけどね。スマホにメモもしますけど、実際に手で書く時のほうがリズムが出るんです。企画書とかラジオの台本の裏に何も気にせず勢い任せに書いたりしますね。

――紙は文字を書く場所の自由度も高いですし、より立体的でフレキシブルに思考を広げられる面もありますよね。

KREVA:急に真面目で科学的なことを言っちゃうと、ディスプレイは透過性があるぶん、意識していなくても文字の向こう側まで見てしまっているから、それを紙に書いて一度現存させるというか。それの並べ替えで生まれるものって、多い気がします。ディスプレイ上で並べ替えても、思考も一緒にその先にいっちゃう感じがして。紙にすると一度その場に止まってくれて、同じ次元で考えられる感じがあるんですよね。

KREVA(撮影=キセキミチコ)

――KREVAさんが手書きで思考を広げた過程も感じ取れそうな『原書展』は年明けの開催ですが、それ以外に今後に関して現時点で言えることは?

KREVA:なんだろう? 「すごく頑張って生きてます」っていう感じです(笑)。

――今までもずっとそうだったじゃないですか。

KREVA:いや。でも、特に。今はゆっくり頑張って泳いでます。

――音楽人生は、まだまだ長いですからね。

KREVA:それはわかんないですよ(笑)。

――長く続けたい気持ちはありますよね?

KREVA:うん、楽しいですから。歌詞を書くのは時間がかかる一方ですけどね。だから、本当に「頑張って生きてる」っていう感じですね。

■リリース情報
「Forever Student」
2024年11月4日(月・祝)配信リリース
配信リンク:https://jvcmusic.lnk.to/ForeverStudent

■関連リンク
KREVA OFFICIAL HP:https://kreva.club/
KREVA 20th anniversary site:https://www.jvcmusic.co.jp/kreva2024/
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■衣装クレジット
ニット:¥52,800/Maison MIHARA YASUHIRO(Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO/03-5770-3291)
パンツ:¥275,000/Maison MIHARA YASUHIRO(Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO/03-5770-3291)
シューズ:¥50,600/Maison MIHARA YASUHIRO(Maison MIHARA YASUHIRO TOKYO/03-5770-3291)
ネックレス:¥44,000/VUGAS(ISETAN SALONE TOKYO/03-6434-7975)
サングラス:¥62,700/Oliver Peoples(Luxottica Japan Customer Service/0120-990-307)
カットソー/スタイリスト私物
※金額は税込表記

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