清 竜人25は“新しいグループ”として時代に挑む 加入時のエピソードから結婚報告への反響まで
2014年に結成され、人気がピークを迎えた2017年に突然解散を発表した清 竜人25。あれから7年、物語の始まりはいつも突然だと言わんばかりに、清 竜人25が再結成を果たした。今年7月に新たな夫人として発表されたのは、清 さきな(頓知気さきな/femme fatale)、清 嬉唄(島村嬉唄/きゅるりんってしてみて)、清 凪(根本凪/ex. 虹のコンキスタドール、でんぱ組.inc)、清 真尋(林田真尋)といった、アイドル経験と知名度を併せ持つメンバーばかり。さらに、清 嬉唄の電撃脱退を受けて、清 ゆな(チバゆな/きゅるりんってしてみて)が加入した。新たなバージョンとなった代表曲「Will you marry me ?」は、MVも「THE FIRST TAKE」バージョンも、ともにYouTubeで100万回再生を超え、注目度の高さを感じさせる。
清 竜人25は、11月6日に新曲「KARESHIいるんだって」を含むEP『BOYFRIEND EP』をリリースし、11月14日に豊洲PITで『KIYOSHI RYUJIN25 REUNION TOUR 「THE FINAL」』を開催する。7月11日のお披露目から4カ月、一気に駆け抜けている清 竜人25に話を聞いた。(宗像明将)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
4人の夫人が明かす、清 竜人25加入の決め手
――夫人の皆さんはもともと清 竜人25を知っていましたか?
清 さきな、清 凪、清 真尋:(頷く)
――ゆなさん以外は知っていたんですね。
ゆな(以下、ゆな):(小声で)すみません……。
――いえいえ。この中だと、凪さんが竜人さんと一番付き合いが長いですよね。第一印象はどんなものでした?
凪(以下、凪):初めてお会いしたのは、でんぱ組.incのレコーディングの際にディレクションをしていただいたときで、まさかご本人にお会いできるとは思わなかったので、まずはびっくりして。ディレクションするときに毎回すごく褒めてくれるんです。「上手だね」みたいな感じで。『KIYOSHI RYUJIN MUSIC SHOW』のチンピラの演技を見て「怖いのかな?」と思ってたんですけど、お会いしたらすごく優しかったので安心しました。
――清 竜人25への加入の決め手は何でしたか?
凪 :私がアイドル活動を始めた年と、清 竜人25のスタートの年がちょうど一緒だったんですね。よく移動の車で聴いていて、音楽が好きだったので、「参加できるんだったら、もうぜひやりたい」と思ってやらせていただきました。(竜人に)……どこ見てんの?
竜人(以下、竜人):どこも見てなかった。
――サングラスをして目線がわからないから、凪さんを見ながら真剣に話を聞いてるのかなと思ったら、どこも見てないんですね。さきなさんは、竜人さんの第一印象はどんなものでした?
さきな(以下、さきな):声が小さい、が第一印象です。
――それまで面識もないのに、声が小さい人と一緒にやろうとした決め手は?
さきな:しつこくて(笑)。
――え?
さきな:最初はやろうと思ったけど、スケジュールとかいろいろ考えて「ちょっとな」って、やんわりやんわりしてたら、「どうしても!」って言うから。
竜人:「どうしても」って言うから(笑)。
さきな:です!
――なるほど、竜人さんがどうしてもと。
さきな:半分冗談だけど、半分本当。
――実際、竜人さんは何と言ったんですか?
竜人:最初お声掛けしたときに、前向きではあるけど、「スケジュールとか諸々含めて、ちょっと難しいかな」みたいな感じの返事をいただいて。だけど、すごく縁を感じる子だと勝手に思ってたから、「強めに声を掛けて」とスタッフに言っていて、1回断られたけど、もう1回言ってOKになった感じだった気がします。
さきな:おそらくそんな感じだったと思います。もともとやりたかったから、ありがたく。やって良かったなってすぐ思った。
――真尋さんは、竜人さんの第一印象はどんなものでした?
真尋(以下、真尋):えー、最初に待ち合わせ場所に行ったらマネージャーさんがいて、そのときの竜人と髪型が同じだったから、マネージャーさんを竜人だと思って。「なんか違うな」と思ったら、奥から本物が出てきました。
竜人:お笑い番組みたいじゃん(笑)。
真尋:なんで2人似てるんだろうって(笑)。でも、すごく話しやすいというか、「真尋ちゃんがよろしければ一緒にやってください」って優しくお声掛けいただいたので、「ぜひやりたいです」と言いました。ただ、声は小さかった(笑)。
――加入の決め手は何でした?
真尋:歌って踊ることがもともとすごく好きで。最近はフリーで舞台を中心に活動してるから、ファンの皆さんに「真尋ちゃんの歌って踊る姿を見れて嬉しいよ」と思ってもらえる一個のコンテンツになるかなと思って。
――ゆなさんは、当初メンバーだった清 嬉唄さんの電撃脱退を受けて、電撃加入しましたね。竜人さんの第一印象はどんなものでしたか?
ゆな:竜人くんの第一印象は、「無口そうだな」と思っていました。ずっとマネージャーさんがしゃべってくれて、竜人くんは二言ぐらいしかしゃべらなくて。
――よくそんな無口な人のグループに入ろうと思いましたね。
ゆな:なんか前日にすごい飲んでたみたいで、「いつもこんな感じじゃないよ」みたいなフォローをしてくれて。
竜人:二日酔いが強烈で、会議室にゆなが入ってくるまで、ずっと地面に寝転んでたもん。「今年一番体調悪いんだよ」って。一生懸命起き上がって座って、ゆなが部屋から出た瞬間にまた寝転がって。
ゆな:知らなかった。二日酔いなのに頑張ってくれて、入って良かったなって、今思いました(笑)。
――それが加入の決め手ということで大丈夫ですか?
ゆな:だ、だめだ(笑)。加入の決め手は、第102夫人(清 嬉唄)が辞めることになっちゃって、「私しかやる人いないかな、やるぞ」ということになったんです。
ファンへの結婚報告後、さまざまな意見を聞いて
――7月11日のお披露目『KIYOSHI RYUJIN25~REUNION PARTY~』の手応えはどんなものでした?
凪:再始動ということで、ファンの方の熱気がすごかったですし、我々は竜人くんに100人以上もお嫁さんがいて、それ以降のお嫁さんなので、新しい形をお見せできたって思いました。披露宴をやったのも再出発としてすごく良かったなと思いますし、最初のメンバーではないけれども、「清 竜人25を待ってた人がこんなにもいるんだな」っていうのを、昔ファンだった人として嬉しく思いました。
――お披露目では司会のように話していて、見事でしたね。
凪:初回は肩の力が入ってたので。今はもうメンバーに任せて、水を飲んでます(笑)。
――飲んでください。さきなさんはいかがでした?
さきな:昔のことすぎて、正直結構忘れてる感じですね。「楽しかった」しか覚えてない(笑)。来てくれるオタクの中には「結婚、いまだに複雑」みたいに言ってる人もいて、その気持ちが私はよくわかんない。基本的には肯定の意見のほうが多い印象で、来てくれてるから大丈夫かなとは思ってますけど。「さきなちゃんが楽しいならそれでいいよ」みたいな人が多いし、そもそも恋愛禁止のスタンスでやってないのもあって、結果的にはあんまり気にしてない人のほうが多い印象でした。
――複雑な心情のファンの人もいたんですね。
さきな:私、ガチ恋がすごく嫌いだから、いい免罪符になるなと思って。オタクに「結婚しような」とか言われて、「絶対結婚しよう」なんて言わなきゃいけないのが好きじゃない。でも清 竜人25に入ってからは、「結婚しような」とか言われても、ポップに「私、既婚者なので」って言えるようになって、すごくいい免罪符を手に入れられたので、助かる(笑)。
――真尋さんはいかがでした?
真尋:それこそ最初に加入発表したときは、グループのコンセプトがすごく珍しいので、ファンの方はみんな「ええっ! 本当に結婚したの!?」ってガチで捉えちゃって、「おめでとう。今までありがとう、さようなら」と言っていなくなっちゃった人もいるんです(笑)。「えー!」ってなっちゃったけど、でもそれ以上に、初めて知ってくれる方も多いし、「真尋ちゃんが幸せなら応援するし、それが一番だよ」と言ってくれるファンの方が多いので、すごくありがたいです。
――ゆなさんは突然電撃加入して、いろんな反響を受けたと思うんですが、どうでした?
ゆな:えー。「本当にいろんな意見があったな」という感じなんですけど、「手応えあり」という(笑)。寂しがってる人とか、「受け入れられない」みたいなファンの人が多くて……半分以上そんな感じだったんですけど(笑)、でもこの活動を始めてから、新しく応援してくれる方が増えて、自分自身の自信につながるようになったので、本当にやって良かった。
――「受け入れられない」と言ったのは、男の子ですか、女の子ですか?
ゆな:なんか、どっちも。女の子も「男が触んな」みたいな。かわいい女の子が好きで、きゅるして(きゅるりんってしてみて)を推してるから、男の人が出てくるとびっくりしちゃうみたいな(笑)。
――その人たちは今どうなったんですか?
ゆな:え、知らないんです。反対意見を言ってる人は見たくないので、あんまり最近Xを見てなくて。
――見ないことも大事ですもんね。
さきな:大事大事。
――竜人さんとしては、今回アイドル経験者揃いの「アベンジャーズ」スタイルでやってみて、手応えはいかがです?
竜人:前回とは同じグループコンセプトだし、同じグループ名なんだけど、間違いなく新しいグループだなっていう感覚はありますね。それは優劣とかじゃなくて、ちゃんと今のところは新しいグループとして新しいクリエイションをすることができてるなって。その自負はあります。
――一番違うところってどんなところだと思います?
竜人:やっぱり人が変わるとコミュニケーションの取り方も全然違うし、同じハッピーな世界観でもカラーが違うというか、幸せの形が違うっていうような変わり方かもしれません。前回は、昨日まで一般の子だった夫人たちがオーディションで抜擢されてアイドルになったけど、今回はみんなそれぞれ素地やキャリアがあっての清 竜人25じゃないですか。そこはテクニカルな部分も、お仕事面でも、大きな違いかなと思いますね。
――前回の清 竜人25は3年かけて人気のピークで解散しましたが、今回は最初から話題性が強いですよね。
竜人:そうですね。お披露目のタイミングが瞬間最大風速にならないようにしないといけない危機感は持ちながら活動してます。そもそも嬉唄が抜けてゆなが入るのはイレギュラーなところもあったんですけど、それがうまく話題になって、いい意味で波及したのであれば、それはそれで良かったかなっていう感じですね。