森本慎太郎、多くの人の縁が導いた『DREAM BOYS』の舞台 SixTONES、渡辺翔太、堂本光一らの支え
10月29日、帝国劇場にて上演されていた『DREAM BOYS』が千秋楽を迎えた。2004年の滝沢秀明主演による初演以降、内容やキャストの変遷を重ねながら大切に演じ継がれてきたこの作品。昨年に引き続き、主演にSnow Man 渡辺翔太、チャンプ役にSixTONES 森本慎太郎が今回も抜擢され、ジュニアの少年忍者とともに舞台を作り上げた。
2025年2月の改装による一時閉館に向け、現帝国劇場では最後の『DREAM BOYS』ということもあり、特別な思いがあっただろう。7月31日に行われた制作会見では二年目の出演となる2人の意気込みが感じられた。渡辺は今回のオファーについて「昨年の初演ですごく達成感を味わえて、またやってみたいという気持ちになったので、今年お話をいただいたときは迷わず『僕にやらせていただけるのであればぜひよろしくお願いします』と伝えました」(※1)と話しており、二つ返事で快諾したようだ。反対に森本は昨年感じた難しさゆえに一度はオファーを断ろうとしたそう。しかし、渡辺からの「お前とじゃなきゃできない」という猛アプローチやSixTONESのメンバーからの「翔太と慎太郎の『ドリボ』(『DREAM BOYS』)をもう一回観たい」という言葉から続投を決意したとのことで、出演決定の時点で2人の結束力は固かったのではないだろうか。
実は森本は、2023年も堂本光一からのオファーを「帝国劇場の舞台に立つには経験不足」(※2)と断っていた。確かに、SixTONESの中でも舞台での活躍が目立つ京本大我、髙地優吾らと比較すると森本は映像での活躍が目立つタイプで、実際にデビュー以降は2023年の『DREAM BOYS』に出演するまで舞台の仕事はしていない。そんな森本が帝国劇場という場での舞台に対して萎縮してしまうのも無理はないのかもしれない。それでも舞台に立つ決心を決めたのは、「慎太郎の『ドリボ』が観たい」とSixTONESのメンバーが背中を押してくれたからだ。
森本の背中を押したのは、SixTONESメンバーだけではない。制作会見では演出を務める堂本からビデオメッセージが送られ、森本へは「勝手な解釈ですけど、翔太よりも器用だなと感じていて、チャンプの悲しみを背負ってる感じや実は心優しい感じを上手く表現してくれました」と評価。実際に2023年10月発売の雑誌『日経エンタテインメント!』11月号(日経BP社)でも「僕が言うことはあまりなかった」と語っていた。堂本は、去年の森本の姿を評価して“現帝劇最後の『ドリボ』”のチャンプ役として、彼にオファーしたのかもしれない。