神宮寺勇太、26歳に一切の悔いなし「常に更新できてる」 自身の“好き”を実らせた一年を総括
神宮寺勇太はいつだって、見えない誰かではなく、目の前の“あなた”に向き合ってきた。Number_i結成時の生配信で、視聴者へ向けて「僕がいちばん大切にしたいなと思うのは、皆さんと一緒に幸せな時間を作っていくこと」と言い切っていたこと。応援してくれるファンをはじめ、メンバーである平野紫耀、岸優太、周りのスタッフも含め、自分と関わる人への思いやりの心を忘れないこと。だからこそ、彼を心から信頼し、尊敬している人は大勢いるはずだ。何年経っても変わらない、神宮寺のいいところだと思う。
先日10月30日、神宮寺が27歳の誕生日を迎えた。
昨年10月15日にNumber_iが結成されたことを踏まえれば、神宮寺にとっての26歳は、Number_iとして新たな道を走り続けた一年だったと言えると思う。先述の生配信で音楽の話題になった際には、「曲から知ってファンになってくれたら嬉しい」という趣旨の発言をしていた神宮寺。そこから年が明けた今年1月1日に配信リリースされた「GOAT」は、まさに彼らの既存のイメージを覆す作品に仕上がっていた。MVは公開3日で1000万回を突破。彼の言葉通り、「GOAT」を聴いてNumber_iに興味を持った人も多かったはずだ。
9月にリリースされたグループ初のフルアルバム『No.I』では、リードトラックの「INZM」をプロデュース。中毒性のある歌詞が話題を集めたほか、生バンドをバックに3人が歌唱する「INZM (Hyper Band ver.)」も制作するなど、グループとして新境地を開いた。「INZM」の先行配信前後に2日連続でInstagram Live(以下、インスタライブ)を行い、制作経緯を熱く語っていた姿からも、妥協せず大切に作り上げた作品であることが伝わってきた。
インスタライブ以外にも、個人のInstagramアカウントではファンと積極的にコミュニケーションを取って楽しませてくれている。特にストーリーズ機能を使った質問箱は、なるべく多くのファンが参加できるようにと事前に開始時刻のアンケートを取り、それが病院の予約受付のように見えたことから、いつしか“神宮寺クリニック”という名前が定着。フォロワー=“患者”から届く多数の質問に、寄り添ったコメントを返したり、趣味の話題でマニアックな知識を披露したり、はたまた私物に関することでファンの想像をかき立てたり……そんな“院長”の愛とユーモアのあるメッセージに、毎回胸を躍らせた人は少なくないだろう。
この一年で、『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』『SUMMER SONIC 2024』『WIRED MUSIC FESTIVAL'24』といった国内外の音楽フェスにも初出演。グループとしてはアーティスト活動に注力する一方で、個人では『GQ JAPAN』2023年12月号特別表紙版(コンデナスト・ジャパン)でNumber_i結成以降初の単独表紙を飾ったのをはじめ、ジュエリーブランド「MIKIMOTO」のパリで行われたイベントへの出席、『MotoGP™️日本グランプリ2024』で決勝レースのチェッカーフラッグを振る大役を務めるなど、活動のフィールドを広げてきた。
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『GQ JAPAN』で語られたデニムや、『MotoGP™️日本グランプリ2024』でブースを訪れていたハーレーダビッドソンも、神宮寺が好きだと公言しているもの。また、PUNPEEが楽曲提供した『No.O -ring-』収録の「SQUARE_ONE」や、KEEN(C&K)が作詞曲を務めた『No.I』収録の神宮寺のソロ曲「Bye 24/7」など、自身が尊敬するアーティストとの楽曲制作も叶った。こうして見ると、彼にとっては自分の好きなことが活動に結びついていった一年でもあったのかもしれない。