平野紫耀&神宮寺勇太、「じぐひらただいま」から一年を総括 Number_iの挑戦と進化の行方
「あなたにとってエンターテインメントとは?」という質問に、平野紫耀は「皆さんのなかで明日がくるのが楽しみになるような存在になること」と答えていた。
「今後どんな景色を見せたいか?」という質問に、神宮寺勇太は「僕たちが発信するエンターテインメントで、世界中の人たちに笑顔を与えられるような景色を見せていきたい」と語っていた。
2023年7月7日、ふたりがTOBEへの所属を発表したYouTube生配信でのことである。
先日、平野と神宮寺がTOBEへの所属から1周年を迎えた。振り返ると、彼らにとってこの一年は挑戦の連続だったのではないかと思う。
たとえば、TOBE所属発表とともに個人のInstagramを開設したこと。平野と神宮寺が個人でSNSアカウントを持つのは初めてで、先述の生配信中には「やり方が全然わからない」「セミナーとか行きたい」などと不安そうな様子も見せていた。
そんななかでも、仕事のオフショットやプライベートで撮影した写真を投稿したり、個人でインスタライブを開催したり、ストーリーズで会話を繰り広げたり――今思えば、この3カ月間はもうひとり大切な仲間がやってくるのを待っていた時間でもあったということになるのだが、本格始動前にもかかわらずファンを大いに楽しませてくれた。
10月15日、岸優太がTOBE所属を発表し、同時に3人で“Number_i”を結成することを発表した。ふたりが笑顔で岸を迎えているのを見て、嬉しくなるとともに「いよいよ動き出すんだ」と期待を膨らませた人も多かっただろう。『VOGUE JAPAN』2024年8月号(コンデナスト・ジャパン)のインタビューで、平野は神宮寺と岸を「いろんな挑戦をしていこうって誓い合った仲間」と表現していた。その言葉通り、3人はこの日から“Number_i”として挑戦を重ねていくことになったのだ。
年が明けた2024年1月1日にデビュー曲「GOAT」を配信リリースし、グループの音楽活動がスタートした。「GOAT」に限らず、リリースする楽曲については自らも作詞家・作曲家と連携を取り、歌詞や音の一つひとつにこだわって制作していることを彼らはさまざまな場面で明かしている。発信するクリエイティブに責任を持ち、納得のいくところまで妥協しない。そんな本気の姿勢が伝わってくる。
そして、グループでの挑戦といえば、4月に『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』(『コーチェラ』)に出演したことは特に大きなトピックだろう。海外での初ステージに加え、フェスという自分たちをよく知る観客ばかりでない(むしろ知らない人ばかりだったはず)環境で、3人は堂々としたパフォーマンスを届けてくれた。
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『Numéro TOKYO』2024年7・8月合併号(扶桑社)のインタビューで、出演を振り返りながら、神宮寺は「向こうの方って決断がすごく速い」「いかに目の前のチャンスをスピーディにつかめるかどうかは大きい」と話している。自分たちがこれからどうやって夢を叶えていくのかを学ぶ機会にもなったのだろう。
同じく海外での活動として、神宮寺は先日フランス・パリで行われた「MIKIMOTO」の新作ハイジュエリーコレクションに出席。イヴ・サンローラン・ボーテのアジアアンバサダーを務める平野も、3月に同じくパリで行われたイベント『YSL LOVESHINE FACTORY』に参加している。この一年で、彼らが活動するフィールドは大きく広がった。