柴咲コウ、多彩な活動で魅了してきたシンガーとしての変遷 普遍的かつ個性的な「紫陽花」に至るまで
聴こえてきた瞬間に彼女の歌だとわかる強い個性、そして、常に新鮮な表現を求め続けるクリエイターとしての資質を併せ持った柴咲コウ。新曲「紫陽花」にも“らしさ”と“新しさ”が絶妙なバランスで共存している。作曲・編曲は、⌘ハイノミ。2021年から活動している気鋭のボカロPだ。まず記しておきたいのは、トラックメイクの素晴らしさ。強くしなやかなビート、ノスタルジックな木琴の音色、鋭利なストリング系の音などを配置したサウンドでは、懐かしさと斬新さが上手く絡み合っている。このスタイルはおそらく、柴咲自身の現在の志向ともリンクしているのだろう。
凛とした意思と儚い叙情性を同時に感じさせるボーカルも、強く心に残る。特に〈おやすみも おはようも/行ってきますも 大好きだよも〉というサビのフレーズにおける独特の節回しは、やはり唯一無二。日本語の響きを活かした心地よいフロウ、深い意味を手渡すような歌の表現は今もなお深みを増しているようだ。
タイトルに冠された「紫陽花」は、彼女自身が好きな花でもある。また〈いつまでも何度でも水をあげよう/いつまでも何度でも夢を見よう/消えてしまわないように/枯れてしまわないように〉という歌詞も印象的。おそらくここには、自然と人との共存、生命のつながりといった普遍的なテーマも込められているのだろう。
新作EP『響宴』のコンセプトは、廻り巡る“輪廻”や“季節”。収録されるのは6曲のうち4曲が新曲で、2曲は『ACTOR’S THE BEST』を引き継ぐカバー曲だという。「紫陽花」がEPの中でどんな役割を果たすのか。そして、EP『響宴』で表現される世界観はどのようなものなのか。新たなフェーズに入った彼女が紡ぎ出す音楽をぜひ、じっくりと味わってほしいと思う。
※1:https://www.universal-music.co.jp/shibasaki-kou/news/2022-12-14/
◾️リリース情報1
New Single「紫陽花」
2024年10月30日(水)先行配信リリース
ダウンロード/ストリーミング:https://jvcmusic.lnk.to/ajisai
◾️リリース情報2
New EP『響宴』
2024年11月27日(水)発売
・通常盤【CD】 VICL-66024/2,750円
・響宴パンフレット盤 【CD+A4パンフレット】VIZL-2390/6,050円
・VICTOR ONLINE STOREグッズ付き限定盤 【CD+木製スピーカー】7,700円
予約購入:https://www.jvcmusic.co.jp/ko_shibasaki/Kyo-En/
M1. 響宴
作詞:LITTLE 作曲:LITTLE・大藪良太・Yuria Sannodo 編曲:Yuria Sannodo
M2. woh woh
作詞・作曲:小田和正 編曲:十川ともじ
M3. 紫陽花
作詞:柴咲コウ・⌘ハイノミ・吉田雄生 作曲:⌘ハイノミ 編曲:⌘ハイノミ
M4. 想待灯
作詞:柴咲コウ 作曲:⌘ハイノミ 編曲:⌘ハイノミ
M5. 硝子窓
作詞・作曲:常田大希 編曲:宮川純
M6. A wonderful little light
作詞:柴咲コウ 作曲:大藪良太、Yuria Sannodo 編曲:Yuria Sannodo
◾️全国ツアー情報
『KO SHIBASAKI LIVE TOUR 2024 ACTOR'S THE BEST 〜響宴〜』
12月7日(土)@羽生市産業文化ホール(埼玉)開場16:30/開演17:00
12月10日(火)@Zepp Sapporo(北海道)開場18:00/開演18:30
12月14日(土)@Zepp Fukuoka (福岡)開場17:30/開演18:00
12月18日(水)@フェスティバルホール(大阪)開場17:30/開演18:30
12月22日(日)@パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川)開場17:00/開演18:00
12月27日(金)@アクトシティ浜松 大ホール(静岡)開場17:30/開演18:30
1月4日(土)@広島アステールプラザ(広島)開場17:00/開演17:30
1月13日(月・祝)@サンポートホール高松 大ホール(香川)開場17:00/開演17:30
1月17日(金)@鹿児島・宝山ホール(鹿児島)開場17:30/開演18:30
1月26日(日)@仙台GIGS(宮城)開場17:00/開演17:30
2月1日(土)@金沢・本多の森 北電ホール(石川)開場17:00/開演17:30
[SEAT] 指定席:¥9,500(税込)※各公演4枚まで購入可能
[TICKET] 一般発売中