NCT YUTAは〈誰に何も言わせない〉 異色のソロデビューで示した“自分を貫く”という信念
もちろん、“K-POPアイドルのYUTA”を応援してきたファンにとっては「違和感があると思う」とも先のラジオで語っていたYUTA。「でもやっぱりね、第一歩を踏み出してみること」、その一歩を踏み込んだ先にこそ「希望(HOPE)が生まれる」のだと、ツアー名につながる現在の心境を明かしている。
思えば、YUTAはいつだって一歩踏み込むことを恐れずに、自ら道を切り開いてきた人だった。14歳のときに東方神起のパワフルなパフォーマンスに衝撃を受け、16歳で韓国の大手芸能プロダクションであるSM ENTERTAINMENTのオーディションに参加。韓国語はおろか、ダンスや歌も未経験。それでも、その一歩を諦めなかった。
その後、単身で渡韓し、SM ENTERTAINMENT初の日本人練習生となったものの、デビューまでは3年以上の月日がかかった。レッスンは厳しく、周囲はみんなライバルに感じ、自分の殻にこもっていたこともあったと、雑誌『GQ JAPAN』のインタビュー(※3)で当時を振り返っていたことを思い出す。
それでも「ここで辞めちゃうようなら、帰ってもなにもできないだろうな」と自分を信じて、必死に突き進んだことで希望が見えた。念願のデビュー、NCTメンバーとの絆、そして世界中に広がっていくファンの笑顔……。「友情・努力・勝利」とは日本の少年漫画における典型的な要素だが、YUTAの人生にもこれらのワードが思い浮かぶ。漫画の主人公に感情移入してしまうのと同じくらい、応援のしがいがある人物なのだ。
昨年の誕生日、メンバーからサプライズでハッピーバースデーの歌とともにケーキが贈られると、思わず瞳をうるませていたYUTA。そして「2023年も君たちと一緒に幸せな時間を過ごせてとても良かったです。誰がなんと言おうと俺たちは最高だ。みんなは俺の誇りだ。わかった?」と熱いメッセージを述べる。だが、その頭にはメンバーの手でリボンが付けられた猫耳カチューシャがあるのも、またYUTAらしくて頬が緩んだ。
試練を恐れずに飛び込んでいく尖った負けん気の強さを持ちながら、ドジっ子なエピソードも語り尽くせないほどあるなど、放っておくことのできない愛らしさを漂わせるYUTA。その人柄を知るほどに、彼が努力をし続け、着実に夢を実現していく姿に勇気づけられる。そしてYUTA自身、ソロ曲を通じてファンに「エール」を届けたいともラジオの全曲紹介で語っていた。
その意気込みが、自ら作詞をした「Off The Mask」の〈誰に何も言わせない〉という歌詞にも表れているようだ。自分を貫き続けることで、いつか希望が見えてくる。この世界には、そんな救いがあるのだと、ソロアーティストとしての歩みを通じて証明してくれるのではないだろうか。
また、ラジオのエンディングでは「ソロデビュー、まじで一緒に成功させようね」とリスナーに呼びかけていたのも印象的だった。そう、まさに今、YUTAが紡ぐ新たな章にファンとして登場することができる絶好のタイミングとも言える。これまで応援し続けてきた人はもちろんのこと、これまで彼を知るきっかけがなかったという人にこそ、ソロ活動を通じてYUTAの底しれぬ魅力が届くことを願っている。
※1:https://www.newsweekjapan.jp/magazine/338212.php
※2:https://forbesjapan.com/feat/30under30/2022/
※3:https://www.gqjapan.jp/culture/article/20211107-yuta-from-nct-127-hot-prince
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