NCT YUTAは〈誰に何も言わせない〉 異色のソロデビューで示した“自分を貫く”という信念

 NCTのYUTAが、11月13日に1stミニアルバム『Depth』でソロデビューする。それに先駆けて10月3日にはデジタル配信を開始し、リード曲「Off The Mask」のMVもYouTubeにアップ。さらには、10月5日から27日にかけて福岡、兵庫、愛知、東京、大阪とショーケースツアー『YUTA Solo Debut Showcase Tour ~ HOPE ~』を開催し、10月17日にはソロ写真集『今』をリリースするなど、ソロアーティストとして鮮やかなスタートダッシュを決めている。

YUTA ユウタ 'Off The Mask' MV

 YUTAといえば、Instagramのフォロワー数日本人男性1位を誇る、言わずと知れた人気者。2021年には『Newsweek Japan』8月10日・17日号(CCCメディアハウス)の特集「世界が尊敬する日本人100」(※1)、そして2022年には『Forbes JAPAN』(リンクタイズ)の特集「30 UNDER 30」(日本発「世界を変える30歳未満」30人)に選出されるなど(※2)、年々その注目度を高めてきた。そんなすでに多くの人を魅了している彼がソロアーティストとして新たに見せる顔によって、さらに幅広い層から支持されていくのではないかという予感がする。

 なぜなら、今回のソロ活動でYUTAが目指すのは「NCT127のときに見せるパフォーマンスとはまた違うもの」だからだ。レギュラーラジオ『NCT 127 ユウタのYUTA at Home』(InterFM)10月3日放送回では、ミニアルバム『Depth』について、「(NCT)127じゃ絶対に聴けないような曲が盛り込まれてる」と言及。「延長線上にはしたくなかったから。やっぱ俺じゃないと歌えない曲だったり、俺じゃないとこの曲意味ないよなって曲を詰め込んだ」とも。

 実際に、YUTAが作詞などから携わったという楽曲たちに耳を傾けると、「これがK-POPアイドルのソロ!?」と驚かれるかもしれない。そのサウンドは、どこか2000年代の邦楽ロックを彷彿とさせるものだからだ。特に「Off The Mask」は、イントロのギター音からグッと引き込まれ、思わず首を縦に揺らしてメロディに身を委ねたくなる。最近のK-POPに馴染みがないという人でも、このサウンドにしっくりきてしまう人はきっと多いはず。

 それもそのはず、YUTAがリスペクトするアーティストのひとりにHYDEがいる。そしてYUTAとHYDEは、お互いを「My brother」と慕い、プライベートでも親交を深めている仲だ。Instagramに仲睦まじい写真をアップしたことでも話題を集めたばかり。MVのゴシックテイストも、そのままそこにHYDEが登場しても成立してしまいそうなほど、彼らが見つめる世界観にシンクロを感じる。

 
 
 
 
 
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 ショーケースでも、HYDEが作曲/プロデュースを手掛けた楽曲「GLAMOROUS SKY」を披露したYUTA。“好き”が溢れるパフォーマンスがなんとも微笑ましい限りだ。それと同時にソロアーティストとして体現していきたい姿に、HYDEへの敬愛が大きく影響していることを確信する。

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