ExWHYZ『Reinforce』は新たな物語の幕開けに Shin Sakiura、堀正輝と共に魅せた力強いステージ

ExWHYZ、追加公演『Reinforce』レポ

 「みなさん、楽しんでますか!」とmahoがマスターと「イェイ!」と言い合い、ライブは後半戦へ。「xANADU」から「BLAZE」へのメドレーが、ここからが本番だとばかりにフロアを揺らしていく。mikinaは「まだおとなしいんじゃない?」とフロアを煽り、yu-kiは「こいよ!」とシャウト。さらに「Obsession」の妖艶な響きが興奮をエスカレートさせていく。mikinaによる〈見逃さないで〉の決め台詞も、いつにも増して力強い。「Our Song」では2コーラス目に入るときのnowの「一緒に歌おう!」という言葉に応えて大合唱が巻き起こる。その声を聴いて4人も笑顔に。nowはずっとフロアにマイクを向けて嬉しそうにパフォーマンスしていた。

 そして、あっという間に本編ラストの曲へ。mahoの「今日は本当にありがとうございました」という言葉から「Everything」が始まっていく。いつ聴いてもこの曲に込められたメッセージには胸が熱くなるが、この特別なライブで受け取るそれはいつも以上にエモーショナル。バトンを繋ぐように展開していくラップパートにはまるでExWHYZの新たな決意を表しているような強さがあった。アンコールではEP『Sweet & Sour』収録の「NIGHT COASTER」を初披露。ここにきての激しいダンスに大歓声が浴びせられた。ラストチューンは「NOT SORRY」。この日の編成を最大限に活かすようなロックサウンドがとんでもないパワーを生み出し、ライブは幕を下ろした。

 ところで、今回のライブのタイトルにある「Reinforce」とは「強化する」とか「補強する」という意味である。サポートメンバーを加えてブラッシュアップされたサウンドはまさにそのタイトルにぴったりだったわけだが、ライブを観終えた今、この言葉にはむしろExWHYZ自身がさらに強くなっていく、という思いが込められていたのではないかと思っている。それほど、yu-ki、maho、mikina、nowのパフォーマンスには気迫がこもっていた。この4人に再びmayuが加わったとき、彼女たちはきっとExWHYZのネクストレベルを見せてくれるはずだ。この日の終演後には12月に5都市を回るツアー『ExWHYZ TOUR 2024 'HOPE'』を開催することをアナウンス。そのとき僕たちはどんなExWHYZに出会えるのか、今から楽しみだ。

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