ukka×さとうもか「推≒恋」対談! 推しと恋と“オモイオンナノコ”――スウィートな新曲を語り合う

ukka×さとうもか「推≒恋」対談

 「響く、青春小節。」をテーマに掲げる7人組ガールズグループ・ukkaが、コンセプトシングル『yummy!!』をリリースする。シンガーソングライターのさとうもか、音楽ユニット・DUSTCELLのコンポーザーであるMisumi、VOCALOIDクリエイターの香椎モイミが“オモイオンナノコ”をテーマにした楽曲を書き下ろし、ukkaのメンバーもそれぞれの楽曲で恋に悩める主人公の心情を情感豊かに表現している。

 その第1弾先行配信曲となったさとうもか提供曲「推≒恋」は、好きな人のことを好きになりすぎないように気持ちを抑えているはずが、はたから見ていると駄々漏れになっている不器用な主人公の心のうちを描いたピュアなラブソング。クールな楽曲やスタイリッシュなポップソングが多いukkaには新機軸のキュートなナンバーだ。さとうはどんなイメージから同曲を完成させ、ukkaはさとうの描くスウィートな恋模様とどう向き合ったのだろうか。両者による対談で解き明かした。(沖さやこ)

ukka×さとうもか初タッグで完成した「推≒恋」

ukka
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さとうもか
さとうもか

――ukkaはこれまでもHave a Nice Day!の浅見北斗さん、sasakure.UKさん、ONIGAWARA、ヤマモトショウさんなど、さまざまなアーティストとコラボレーションをしてきましたが、さとうもかさんとは初のタッグですね。

茜空(以下、茜):最初にスタッフさんから楽曲提供のことを聞いたとき、「さとうもかさん」というお名前だけでみんな「えっ!」ってびっくりしました! もううれしくって。

芹澤もあ(以下、芹澤):もともとさとうもかさんのいちリスナーだったので、楽曲提供をしていただけることが衝撃で。「絶対おいしいパートを獲りたいから頑張ろう!」って思いました(笑)。

宮沢友(以下、宮沢):私も前々からずっとさとうもかさんの曲を聴いていて、「愛ゆえに」という曲が本当に大好きなんです。だから、今回どんな曲を提供していただけるのかすごく楽しみで、仮歌を聴くまでドキドキでした。

――ukkaのみなさんが考える、さとうもかさんの楽曲の魅力というと?

結城りな(以下、結城):メロウで落ち着いて聴けるところです。歌声だけでなくメロディも素敵すぎて、そんなマッチングされたらもう誰も勝てないよ! って思っちゃう(笑)。ずっと頭に残りますし、何回も聴きたくなります。

若菜こはる(以下、若菜):メロディに中毒性があって、何回でもリピートしたくなるよね。楽曲のテンポ感も、特徴的な歌声もすごく好きです。

葵るり(以下、葵):ふたりの言うように、一度聴いたら口ずさみたくなるメロディや歌詞だし、歌声が本当に魅力的で。いつか楽曲提供していただけたらな、と思っていたので、本当にうれしかったです。

村星りじゅ(以下、村星):すごくかわいくてガーリーな曲がたくさんあって、聴いていて心が癒されてポカポカしてきます。そのあたたかさが歌声からも感じられて、本当に素敵で……。

さとうもか(以下、さとう):みんなすごく優しい(笑)! 私はアイドルの方に曲を書く経験が過去に数回しかなくて、今回こういった機会をいただけてありがたかったです。ukkaのみなさんにはかわいさとクールのちょうど真ん中の雰囲気を感じたのと、プロフィールを見ていると(メンバーの)世代が広いし、キャラも全然違うなと思って。「どんな子たちなんだろう?」と想像していくうちに、「ukkaのみんなが同じクラスだったらどんな感じなのかな」と考えながら作ってみようと思いました。

村星りじゅ
村星りじゅ

――ukkaのみなさんのキャラクターがあって、「推≒恋」は生まれたと。

さとう:個性豊かな7人が歌っているところを想像して、〈尊い尊い尊いです〉とか〈大変大変大変です〉のところは、言葉を繰り返して歌うとかわいいなと思って取り入れました。ただ、主人公はukkaのみんなよりもおっちょこちょいだろうなと思います(笑)。不器用だけどまっすぐ体当たりしながらどんどん前に進んでいく、少女漫画の主人公みたいな子をイメージしました。

結城:〈放課後 君の走る姿〉とか、少女漫画の陸上部やサッカー部が校庭を走っているところをぼんやり眺めていて、ふと目が合って恥ずかしくなってそらしちゃうシーンですよね。すごく想像できます。

芹澤:主人公のこのまっすぐな感じは、周りのクラスメイトからもすごく愛されている気がします。教室のみんなは、きっとあたたかくこの子のことを見守ってくれてるんじゃないかな。

宮沢:私ももあちゃんのイメージと近くて。(主人公は)3人グループの端っこにいるような感じの、クラスの中心ではなくとも、みんなから愛されていてちょっぴり天然の子なんじゃないかなと思っていて。私もグループの端っこにいるタイプだったから、なりきって歌いました(笑)。

若菜:私は現役中学生なので私生活を歌っているような気持ちでした。こういう子、クラスにひとりは絶対にいると思うんです(笑)。好きになった人の行動でドキドキしたり、ワクワクしちゃう気持ちは共感できるし、かわいい! って思います。

――学生ならではのシチュエーションは、ukkaの掲げる「青春小節」と通ずるテーマでもありますよね。

葵:席替えのドキドキ感なんて、まさに中高生の気持ちですよね。「好きな子と隣になりたい」という気持ちは、性別関係なくあるじゃないですか。あのくじ引きのドキドキ感を思い出したりもして。

茜:「推≒恋」を聴くと中学生の頃の感覚や記憶を思い出すんですよね。席替えでドキドキしている、憎めなくて愛らしいクラスメイトがいたなと懐かしくなったりもして……中学生って何年前だろう(笑)?

村星:空と私は同い年だから、そういう懐かしさも大きいよね(笑)。「推≒恋」を聴いて小学校の時に席替えでドキドキしたことや、よく先生が「みんなの態度がよかったら席替えしてあげる」と言っていたことも鮮明に思い出しました。主人公はクラスのムードメーカー的存在なのかなと思って、なりきって歌えるよう頑張りました。

茜空
茜空

――「推≒恋」は、ukkaのみなさんのかわいらしさも、さとうさんの楽曲にあるきらめきも、どちらも爽やかに出た楽曲になったのではないでしょうか。

芹澤:曲を聴いて、まず「ukkaの楽曲のなかでもいちばんかわいい曲なんじゃないかな?」と思って。それと同時に、ほかのアイドルさんの「かわいい」とはまた違う、ukkaらしい「かわいい」だと思ったんです。

葵:歌詞も今の子たちがよく使うワードがたくさん入ってるし、私自身よく使う言葉も多くて。

若菜:すごく現代的な歌詞で私自身も身近に感じられたし、共感できる女の子もたくさんいると思います。

さとう:スタッフさんとの打ち合わせで、「学生の子たちが共感できる曲がいいね」という話をしたので、今流行っている言葉を入れてみたりしました。そこから、「今の中学生の子たちと私が中学生の頃と、どんなところが違うかな?」と考えていくうちに、席替えが一大イベントだったり、憧れの人を目で追ってしまったり、変わった部分もあるかもしれないけれど、同じところもたくさんあるなと気づいたんです。あと、ここまでかわいい感じの曲はukkaにはなかったから、今までukkaを応援してた人たちがどう思うんだろうという気持ちもあって。たくさんの人の身近に感じられる、共感してもらえるものにしたくて“推し”をキーワードにしました。

村星:ハッとしたのが〈インスタ交換する前から〉という部分で。少し前なら、インスタではなくLINEだと思うんです。そういう今っぽさもありつつ、好きな人へのこの感情は“推し”なのか“恋”なのか迷う心境は、幅広く共感していただけると思いますね。

ukka&さとうもか(撮影=はぎひさこ)
芹澤もあ

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