Number_iはバンドとの相性も格別 平野紫耀の低音ボイス、神宮寺勇太&岸優太のフロウスキル……理由を解説

Number_i、なぜバンドと相性いい?

 Number_i「INZM」の「Hyper Band Live MV」が9月6日に公開された。

 先月配信リリースされた「INZM」は、ロックとHIPHOPを融合したミクスチャーロックがベースの楽曲だ。今回公開された「Hyper Band Live MV」で披露されているのは、そんな「INZM」のヘヴィなバンドサウンドを前面に打ち出したアレンジバージョン。バンドメンバーとして、「INZM」を含むNumber_iの楽曲の作編曲を多数務めてきたSHUN(Ba/FIVE NEW OLD)をはじめ、Sugi(Gt/coldrain)、高慶"CO-K"卓史(Gt)、MASUO(Dr/BACK DROP BOMB)、DJ IZOH(Scratch)といった名プレイヤーが集結し、彼らの生演奏で平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太がパフォーマンスするライブ映像に仕上がっている。

Number_i - INZM (Hyper Band Live M/V)

 原曲と異なる部分でいくつか印象的なポイントを挙げるならば、まず、冒頭のDJのスクラッチを経て、バンドの演奏がじわじわと盛り上がって高揚感を誘うのがたまらない。〈迷ったらいつだって右左〉の部分では、一瞬バンドが鳴り止んで平野のボーカルを強調する形となり、そういった生演奏ならではの“動”と“静”のメリハリが効果的に取り入れられている。

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 一度テンポが落ちる場面は、原曲だとビート感が強くなるのだが、今回のアレンジバージョンではギターの重厚なフレーズも際立ち、神宮寺と岸のラップも一言一句をよりしっかりと聴かせるものになっている印象を受ける。続く、平野が淡々とクールに歌い上げるパートは彼の低音ボイスが活きているし、そこからバトンを受け取った岸は音源よりも抑揚をつけながら、バンドとしっかり縦のラインを合わせて歌唱しているあたりは流石だなと思う。

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 束の間の静寂の後、バンドメンバーとともに激しく畳みかけるラストブロックは、この“Hyper Band”バージョンの最大の聴かせどころだろう。当初から別バージョンを制作する構想があったのかは定かではないが、こうした原曲の雰囲気とは異なるアレンジを施せる楽曲をプロデュースした神宮寺もまた見事だと言いたい。通常バージョンとは異なる、「INZM」の新しい魅力がまたも垣間見えた。

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