WOLF HOWL HARMONY、PSYCHIC FEVER、JO1、Travis Japan……アジアで躍進する日本のボーイズグループ

 そんな中、東南アジアで活躍の場を加速度的に広げつつあるアーティストとして特に注目したいのが、PSYCHIC FEVERと同じLDHに所属するWOLF HOWL HARMONYである。LDH史上最大規模のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children〜』から誕生し、2023年8月にデビューを果たした。その歌唱力の高さと、各メンバーの彩り豊かな人生経験を背景とした表現力の高さ、ファンとの対話を大切にする姿勢を武器として、今年に入ってからというもの、「アジア」をキーワードとしたイベント出演や、タイでのイベント/メディア出演が増えているのである。

WOLF HOWL HARMONY / "Frozen Butterfly" Music Video

 例えば、4月には、タイで開催されたイベント『RANGNAM WATER STREET BY SUPERFLUID』のPSYCHIC FEVERのステージにシークレットゲストとして登場。土曜ナイトドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』(テレビ朝日系)の主題歌として話題となった「Frozen Butterfly」などを披露し、現地ファンの心を掴んだ。また、7月7日にはIMP.もパフォーマンスを繰り広げた『MIXEDPOP BANGKOK 2024』に出演。美しいハーモニーを響かせ、観客を圧倒した。

【WOLF HOUSE #33】Thailand Vlog #10

 こうしたイベントへの出演をきっかけに、現地の俳優やアーティストとSNSでコラボレーションを行っているほか、メディア出演も実現している。TikTokでは、「トップタップ」の名前で知られるタイの俳優 ジラキット・クアリアクンと上半身を使ったダンスを披露したり、タイの人気オーディション番組から結成されたボーイズグループ・LYKNとダンスでコラボしたショート動画を公開し、それぞれ数万件の「いいね」がつくほどの人気動画となった。

WOLF HOWL HARMONY ปล่อยซิงเกิลล่าสุด “Love Triangle” เล่าเรื่องราวความรักที่ไม่ลงตัว

 日本発のボーイズグループが東南アジアを中心とした音楽シーンで健闘している現状は、実に興味深い。一体何が、こうしたトレンドを引き起こしているのだろうか。まず1つ言えるのは、YouTubeやTikTokといった音楽と相性の良いSNSの活用が必須だということである。PSYCHIC FEVERはTikTokから、ONE N' ONLYはYouTubeからヒットを生み出した。世界へアプローチするためには、やはりSNSを上手く使いながらグループの魅力を発信することが欠かせない。

 また、各グループが強みや個性を極限まで磨いている点も、海外ファンを惹きつける秘訣の1つと言える。Travis Japanであれば、エンタテインメントの本場・アメリカの視聴者を唸らせるほどのダンスの実力、ONE N' ONLYであればラテン音楽と融合した独自ジャンル、WOLF HOWL HARMONYであれば声質の異なるメンバーが織りなす歌声のハーモニー。どれも唯一無二の個性である。

 そして昨今、K-POPだけでなく、タイのポップミュージック「T-POP」が盛り上がってきているほか、J-POPにも少しずつ注目が集まりつつある状況も日本発ボーイズグループが盛り上がる後押しとなっているのかもしれない。アジア各国の音楽市場が相互に刺激を与え合っていることで、日本のアーティストが海外で活躍する姿を目にする機会も増えていると言えるのではないだろうか。

 いずれにせよ、今後の日本のボーイズグループシーンは、さらにおもしろくなっていきそうだ。その動向に引き続き注目していきたい。

WOLF HOWL HARMONY「ピアス」

◾️リリース情報
WOLF HOWL HARMONY
Digital Single「ピアス」
2024年7月15日(月)リリース
Linkfire:https://wolfhowlharmony.lnk.to/P_dlstr

◾️WOLF HOWL HARMONY各種SNS
【X】
https://twitter.com/WOLFHOWLHARMONY
【Instagram】
https://www.instagram.com/wolf_howl_harmony/
【TikTok】
https://www.tiktok.com/@wolf_howl_harmony
【YouTube】
https://www.youtube.com/@wolfhowlharmony

関連記事