WOLF HOWL HARMONY、PSYCHIC FEVER、JO1、Travis Japan……アジアで躍進する日本のボーイズグループ
昨今、日本発のボーイズグループが、東南アジアの音楽市場で存在感を示し始めている。
例えば、TOBEより2023年8月にデビューした7人組ボーイズグループ IMP.は、今年4月に中国・成都で開催された同国最大規模の野外音楽フェスティバル『Chengdu Strawberry Music Festival』に出演すると、7月にはタイ・バンコクで開催されたイベント『MIXEDPOP BANGKOK 2024』に出演。どちらも多くの声援を浴びながらステージを成功させたことは記憶に新しい。
アメリカで着実に活動を前進させている印象の強いTravis Japanも、今年に入ってアジアでのイベント開催を活発化させている。2月末にタイで、3月頭に香港で、2月12日に配信リリースした全編英語詞のアルバム『Road to A -Global Edition-』のショーケースを開催。さらに9月からは台湾、香港、タイ、アメリカでのツアーも開催予定で、ほとんどの会場でチケットがソールドアウトに。アジア市場での注目度の高まりが窺える。
スターダストプロモーションに所属する6人組ボーイズグループ ONE N' ONLYは、先述した2グループよりも少し早い2018年頃からYouTubeでMVが注目を集めると、近年ではラテンカルチャーを取り込んだ「Jatin Pop」という独自ジャンルを掲げた活動が奏功し、アジアや中南米で人気を獲得。2022年7月には初のブラジル公演を成功させ、2023年4月にもブラジル3都市を巡るラテンアメリカツアーを開催した。
日韓で活躍するJO1も、昨年末に自身初となるアジアツアーを開催し、インドネシアとタイ、台湾、上海でパフォーマンスを披露。各国の公演レポートやSNSでの反響を見ていると、ライブ冒頭からファンの熱狂的な声援が飛び交う大盛り上がりのコンサートとなったようで、改めてJO1のアジア圏での注目度の高さを実感する。
PSYCHIC FEVERへの言及も欠かせないだろう。彼らは今年に入ってすぐに、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」が東南アジア圏で大ヒット。同楽曲がTikTokで注目を集めたことをきっかけに、2月頭ごろからマレーシアで人気が広がり、日本はもちろんシンガポールやフィリピン、タイ、香港、台湾、韓国でバイラルチャートの上位を占め、ファンダムを急速に拡大させた。
その結果、海外での活動が加速。彼らは昨年末にタイで自身初となる海外単独公演『PSYCHIC FEVER LIVE 2023 “P.C.F” in THAILAND』を成功させているが、その経験を糧としながら、5月にシンガポールで開催された世界三大音楽見本市『MUSIC MATTERS LIVE 2024』に出演。初出演のイベントにもかかわらず、現地ファンを大いに盛り上げてステージを成功裏に終えた。また、直近ではアジアを飛び越えて、7月11日から14日かけてフランス・パリで開催された『Japan Expo Paris 2024』に初出演し、欧州圏でのファン層の広がりを証明した。さらには9月以降、タイやマレーシアでのツアーに加え、アメリカでの活動も予定しているという。彼らは、「今最も勢いのある日本発ボーイズグループ」の1つと言っても過言ではないだろう。