chelmico、『ati natu ep』で届ける“暑い夏”を楽しくする3曲 新たなチームでの挑戦も
「Watermelon」、chelmico屈指のセクシートラック誕生!?
ーー3曲目「Watermelon」は、Tomgggさんがプロデュースを務めています。
Mamiko:「アホみたいな夏」「ちょっとエッチな夏」を描こうと。Tomgggの作るトラックって、ビートは強いけど上に乗る音はポップで楽しげなので、こういうテーマにぴったりかなと。「ISOGA♡PEACH」以来のオファーになりました。
ーー「ちょっとエッチ」どころか、スイカ割りすらエロい行為に思えるような歌詞ですよね。
Rachel:そうですね(笑)。大人の女性が2人して「これ、大丈夫かな?」「いいよいいよ、だってスイカ割りの歌だもん!」とかはしゃぎながら書いています(笑)。
ーーchelmicoのレパートリーの中でも屈指のセクシートラックでは?
Mamiko:以前リリースした「BANANA」(2018年『POWER』収録)以来ですかね。でもあれは夜のクラブがテーマだったし、ちょっと思わせぶりな感じだったけど、今回は割と直球ですよね(笑)。これもやっぱりRIP SLYMEの影響が色濃く出ているなと思います。
ーーお二人の掛け合いのところとか、ライブで盛り上がること間違いなしですね。
Mamiko:そうですね。掛け合いのところはレコーディングでも、「もうちょっとバカっぽくラップしよう」「セリフみたいにするのはどう?」とか提案しつつ……。
Rachel:2人でキャッキャとはしゃぎながら作ったので、きっとライブでみんなも声を出したら盛り上がると思います。
ーー今回、レコーディングで新たに試したことや印象に残っているエピソードはありますか?
Mamiko:「Sunburn」でやじまさんやDENIMSと一緒にやったのも新鮮だったし、マイクリレーも「Summer course」で初めてチャレンジできたし、「Watermelon」ではセクシーでおバカな歌詞も書けたし(笑)。
Rachel:そう、だから結構どの曲でも新しいことにはチャレンジできたかなと思っていますね。
Mamiko:あと、「もうちょっとレコーディングしてもいいんじゃない?」「いい曲ができるまで無理に出さなくていいよ」みたいなスタンスは今回が初めてでした。
Rachel:そうだね。いつも締め切りに間に合うよう、最後の方はツメツメでやることも多かったけど、今回はトライ&エラーというか、色々と試しながらできたのですごく満足のいく仕上がりになりました。
今年の夏はどう過ごす? 二人が選ぶ夏ソング&夏映画
ーーこれまでchelmicoは夏曲をたくさん書いてきましたが、年々描きたいテーマなど変わってきていると思います?
Mamiko:うーん、どうだろう。マイクリレーやエッチな曲は前からやりたかったし、そういう意味で「Summer course」や「Watermelon」はそんなに変わってないと思うんですけど、「Sunburn」は今までの夏曲よりも少し大人っぽく仕上げることができたかも。やっぱり10年目なので。
Rachel:確かに。近況報告みたいなことを、歌詞に盛り込んだのも初めてだったかもしれない。あと、とにかく暑くて「夏曲を書かなきゃもうやってられん!」みたいな気持ちがありまして(笑)。正直、外を歩いて「イエイ!」とか言ってる気温じゃなくなっているじゃないですか。なので、ちょっとそこはしがみつきたいというか。体は休ませた方が絶対にいいんですけど、気持ちだけでも「夏を楽しまなきゃ!」と思っているので、これからも夏曲は作っていきたいですね。
ーーおっしゃるように、ここ数年は暑すぎて夏の過ごし方も変わってきましたよね。
Mamiko:そうですね。今までは夏もあんまり肌を露出してなかったんですけど、もう暑すぎて危険だなと(笑)。だから最近は海に行って、水着になることに抵抗も少なくなってきました。
Rachel:確かに。昔は水着とか「はず!」って思ってたのにね(笑)。
Mamiko:ね。日焼け止めとかも一応塗るけど、「なんかもういいや、どうせ焼けるよ!」ってなってます。
Rachel:あと、子供がいると夏ならではの催し物が色々あって。恐竜展とかそういう屋内で楽しめるイベントによく行ってますね。
ーー今年の夏は何かやってみたいことってありますか?
Rachel:私はかき氷を食べに行きたい。いわゆるかき氷専門店みたいなところで食べたことないんですよ、ふわふわのやつ。私、『あしたメディアin Podcast』という番組をやっているんですけど、そこに「かき氷の女王」こと原田麻子さんがゲストで来てくれて。その方がやっているお店のかき氷を今年の夏は食べに行きたいです。出てきたら秒で食べないと溶けちゃうので、写真とか撮ってる場合じゃないらしいんですよ(笑)。
Mamiko:へえ! すごい。私は海の家に行きたいな。
Rachel:行きたいねー!
Mamiko:何年か前に「海の家パパイヤ」というところでバイトしたことがあって。鎌倉線の長谷駅の近くなんですけど、すごく素敵な……こう言うと語弊があるかもしれないんですけど、海の家にしては穏やかな雰囲気の場所なんです(笑)。
Rachel:「パパイヤ」いいよね。海の家の初心者さんでも行きやすいと思います(笑)。
ーーこれはきっと、今まで何度も聴かれたと思うんですけど、今お二人が選ぶ「夏に聴きたい曲」と言ったら?
Rachel:えー、なんだろう。夏曲はいっぱいあるなあ。
Mamiko:やっぱりずっとRIP SLYMEは聴いていて。
Rachel:間違いないよね。
Mamiko:「熱帯夜」「楽園ベイベー」「SPLASH」とか。
Rachel:「SPLASH」は最高だよね。
Mamiko:あと、最近は「スチャダラパーの『サマージャム’95』やば!」と思ってます(笑)。名曲すぎるだろうって。
Rachel:本当にね、夏の全部が詰まってるもんね。
Mamiko:湘南乃風の「睡蓮花」も、聴くと「夏だな~」ってなる。
Rachel:ヒップホップ以外だとYUIの「サマーソング」も好き。SPARTA LOCALSの「青い夏」とかも聴きますね。
ーーでは、「夏に観たい映画」というと?
Mamiko:夏の映画かあ……。私は『キングス・オブ・サマー』かな、あれ面白いよね。
Rachel:夏だねえ。「サマー」ってタイトルに付いてるくらいだし(笑)。『aftersun/アフターサン』とかももちろんいいでしょ。
Mamiko:『aftersun/アフターサン』はいいよね。
Rachel:『百万円と苦虫女』も好き。
Mamiko:わかる! 私、あれ見て「やっぱ夏はかき氷だな!」ってなった。
Rachel:『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』もやっぱりいい。
Mamiko:いいよね。あーめっちゃ映画を観たくなってきた。
Rachel:映画館、涼しいしね。
残暑に贈る“夏曲ツアー”
ーーさて、9月からはこのEPを引っさげてのツアーがありますね。
Mamiko:というか、たった3曲でツアー回る人ってあんまりいないですよね?
Rachel:「3曲を引っさげて」ってやばいよね? 3曲ってシングルと一緒だから。シングルツアーだよ? これは大々的に広まってほしい(笑)。
Mamiko:その勇気を買っていただけたら嬉しいです。勇気がすごいツアー(笑)。でも、chelmicoの夏曲は3曲だけじゃないですからね。ツアーは9月と10月でもう秋ですけど、夏曲を大放出できたらと思っています。
ーー今回は大阪、宮城、静岡、福岡、北海道、愛知、石川、そして東京と8都市を回る予定ですよね。楽しみにしていることはありますか?
Mamiko:やっぱりグルメですね(笑)。コロナの時期はツアーへ行ってもなかなか外で食事とかできなくて、ホテルに戻って各々部屋飲みって感じだったんですけど、今回は毎回反省会をしながらどんどんツアーをよくしていきたいし、そこで何を食べるかは重要です(笑)。もちろん、その土地のお客さんに会えるのがやっぱり一番楽しみかな。
Rachel:そうだね、場所によってノリ方も全然違うし。前回、初めて行った場所にまた行けたりもするので、もうちょっと交流を深められたらなって思っています。おすすめの食事処とか、みんなから情報を募りたいよね。
ーー今回から制作チームが変わったと冒頭でお話がありましたが、これからやってみたいことはありますか?
Rachel:「みんなで新しいこと色々やっていこうよ!」というムードになっているし、今までのchelmicoではなかなかチャレンジしてこなかったようなことにも、色々挑戦してみたいです。それこそザ・おめでたズのやじまさんもそうでしたが、今までお会いしたことがなかった人もどんどん巻き込んで(笑)。
Mamiko:そうだね。特にライブではビジュアルや衣装、メイク、スタイリングなど、色々と新しいことに挑戦していきたい。挑戦することに対してのハードルがめちゃくちゃ低くなったのは、私たちにとってもすごく良かったと思っています。
■リリース情報
EP 『ati tatu ep』
7月24日(水)配信リリース
配信:https://orcd.co/ati-natu-ep
1.Sunburn
2.Summer course feat. Neibiss
3.Watermelon
4.Sunburn (instrumental)
5.Summer course (instrumental)
6. Watermelon (instrumental)
■ツアー情報
『chelmico ati natu tour(zansyo)』
<大阪>
2024年9月6日(金)梅田CLUB QUATTRO
open18:00/start19:00
<宮城>
2024年9月13日(金)仙台MACANA
open18:30/start19:00
<静岡>
2024年9月20日(金)Live House 浜松 窓枠
open18:30/start19:00
<福岡>
2024年9月22日(日)DRUM Be-1
open17:30/start18:00
<北海道>
2024年10月4日(金)Sound lab mole
open18:30/start19:00
<愛知>
2024年10月6日(日)NAGOYA JAMMIN'
open17:30/start18:00
<石川>
2024年10月11日(金)金沢AZ
open18:30/start19:00
<東京>
2024年10月19日(土)Spotify O-EAST
open17:00/start18:00
◇チケット概要
【全国共通】
スタンディング ¥5,000(税込・入場時別途ドリンク代・整理番号付き)
学割スタンディング ¥3,000(税込・入場時別途ドリンク代・整理番号付き)
※学生チケットは公演当日に、小学校、中学校、高等学校、高専、専門学校、大学、大学院に通っている学生が対象。入場時、学生証提示(小学生の学生証の確認はなし)。学生証の確認ができない場合は、一般チケットとの差額をお支払いのうえ入場。また学生証の確認ができない場合のチケットの払い戻し不可。
※1名4枚まで
※3歳以上有料
<発売>
オフィシャル2次先行受付:7月26日(金)18:00〜8月4日(日)23:59
一般発売:8月17日(土)10:00〜
Official HP:https://chelmico.com/
Instagram:https://www.instagram.com/chelmico/
X:https://x.com/chelmico_offi