timelesz 佐藤勝利の放つ言葉が与えてきた安心感 オーディションに向けて再確認するメンバーとの絆
timeleszの佐藤勝利が、7月8日、15日とグループのレギュラーラジオ『timeleszのQrzone』(文化放送)に出演。timeleszとして新体制で動き出している率直な思いを語った。
「4月1日に名前を発表させていただいてから、すごく時間が経ったというわけではないですけれども、ツアーも始まり、僕らの発信する言葉も少しずつかもしれないですけど、届いていってるのかなという感覚。名前のポジティブな思いも僕たちにも届きやすくなってきたのかなと思う」と切り出した佐藤。改名当時は、やはり長年親しまれてきたグループ名を変えることに抵抗を感じているファンの声もあったと振り返る。変化とは期待と不安、楽しみと寂しさが表裏一体になってやってくるもの。どうしても当初はポジティブな意見よりも、そうした言葉のほうが届きやすい印象だったとも。
「どちらが良い悪いわけではなく、すべての思いに僕は“届けてくれてありがとう”っていう気持ちですし。ただ、そのときからどちらの言葉もあったんですけど、こうやって改めて受け取れるようになったのは最近かな」と続けた。
思い返せば、佐藤がこうして1人でゆっくりとラジオで語るのは久しぶりだ。奇しくもSexy Zoneとしての最終日である3月31日に、約6年半続けてきたソロラジオ『VICTORY ROADS』(bayfm)も惜しまれながら終了していた。グループ名も変わり、現体制でのラストライブが行なわれ、そしてメンバーの中島健人は新たな道へと進むことに……。そんな目まぐるしく変わっていくなかの最終回の放送で「僕と(松島)聡ちゃんと(菊池)風磨くんでグループを続けてはいきますんで、悲しいだけにならいようにラジオやっていきたいと思います」といつもと変わらない語り口でトークを届けてくれたことは、多くのファンを安心させたことだろう。どんなに願っても、次の瞬間には過ぎ去っていってしまうもの。そんな抗えない時の流れに物悲しさを感じてしまうときもあるけれど、だからこそ「このまま時間が止まってしまえばいいのに」と思える瞬間に出会う喜びがある。そして、アイドルとはきっとそんな瞬間を作り出す仕事なのだろう。
これまでtimeleszもそんな瞬間を何度もファンと共有してきた。timeleszという名前には、2022年末に卒業したマリウス葉も含めて“5人で最後の楽曲”となった「timeless」からつけられていると改めて説明。それぞれ別の景色を見るようになったとしても、5人で歩んできた日々を永遠に思う気持ちは変わらない。そうした思いがのっている名前だ。そして、Sexy Zoneとしてのラストライブには、まさかの5人が揃うという奇跡も見せてくれた。4月29日放送の『timeleszのQrzone』では、佐藤が「マリウスがバラをさして5人でSexy Zoneから卒業できたっていうのは、ひとつ区切りがちゃんと大事に、大切に、そういう場所を作れたのかなと思いますね」と語っていたのを思い出す。
同時に「その次の日にいろんな発表があったこと。そのスピード感というか、スピードを出したかったわけではないけれど。なかなか“ついてきて”とは言いたいけれど、このいろいろな情報量は“受け取るの大変だよな”って」とファンを気遣っていた。
なかでも、やはりファンに衝撃を与えたのが新メンバーのオーディションだった。佐藤自身は、その斬新なアイデアに「Sexy Zoneは5人で卒業」「timeleszはSexy Zoneの良さを引き継いたグループ」だと落とし込み、オーディションというチャレンジは「どうやったら楽しんでもらえるか」「あのとき決めたことがすごいことだったんだ」「みんなに丁寧に説明していくので見守っていただけたら」と語っていた。
さらに、どんな意見でもファンの言葉を「一度受け止めたかった」と話していたのも印象的だった。ポジティブになれないという声が届くことも想定していたからこそ、すぐさま説明できるだけの言葉を用意していたという。だが、即座に言葉を返してしまうと「否定になっちゃうから、段階を踏んでというか。ファンの人、応援してくれている人の気持ちを否定したいわけじゃないから。徐々に、丁寧にやらせてもらってる」と、とことん配慮した語り口も、実に佐藤らしいなと感じたのを覚えている。