LE SSERAFIM、FEARNOTとの相思相愛な関係性 ファンミでグッと近づいた距離
LE SSERAFIMが、デビュー後初となる日本でのファンミーティング『LE SSERAFIM FAN MEETING ‘FEARNADA’ 2024 S/S - JAPAN』を開催した。本稿では7月14日にぴあアリーナMMで行われた横浜公演2日目の模様をお届けする。
5人がヒーローになるという特別なコンセプトの通り、ヒーロー映画を模したVCRでバットシグナルのようなロゴが空に照射され暗転。会場上部にも同じようにロゴが照射され、画面の中の世界と現実がリンクする感覚を覚えると、ステージ中央のボックスが上昇し、その中からメンバーが登場する。公演の皮切りとなった「Smart」は、KIM CHAEWONの「FEARNOT! ジャンプして!」の合図でRemixバージョンに切り替わる。開演前から場内に流れる同曲に合わせて掛け声が会場全体の熱気を高めていたのだが、クラブのように揺れる会場からもFEARNOT(ファンの呼称)の前のめりな空気感がひしひしと伝わってくる。
「こんばんは、LE SSERAFIMです!」――この日は、SAKURA、KIM CHAEWON、HUH YUNJINがツインテール、KAZUHAとHONG EUNCHAEがツインお団子と、5人お揃いのツインヘアスタイルで登場したLE SSERAFIM。「今日の私たちの髪はどうですか? みんなでツインテールしてみました」というSAKURAには、会場から「可愛い~!」と大歓声が。さらにはHONG EUNCHAEも「可愛いですか?」と問いかけ、「SAKURAちゃんのアイデアです」とお揃いヘアの発案者を明かした。
最初のコーナーは「FEARNOT依頼書」。世の中の悩みを全て解決してくれるヒーローのように、メンバーがFEARNOTからの依頼に答えていく企画だ。「これからもずっと愛される準備はできていますか?」という最初の質問には、「愛される準備をするので(FEARNOTも)準備してください!」と、5人全員でステージを隅々まで移動してFEARNOTからの愛を受け取りに行く。鼓膜を揺らす大歓声がメンバーに降り注がれる中、メインステージに戻ると、「FEARNOTも私たちからの愛をもらってください!」と5人で集まって頬にハートを寄せ合う仲の良さを見せてくれた。
「店員さんを気にせずにもっと楽しく買い物するには?」という次の質問には、HUH YUNJINが「友達を連れていくともっと楽しくなる」と回答。それを聞いていたSAKURAは最近HUH YUNJINと二人で一緒に買い物に行ったことを明かし、嬉しそうな表情をしたHUH YUNJINに「楽しかったですか?」と問われて頷いていた。最後には「オンラインショッピングをしよう!」という結論に至り、自分のペースで買い物をする大切さをFEARNOTに伝えていたようだ。
最後の質問は、「身長が小さくてアリーナ席だと埋もれてしまう。より楽しむためには?」というお悩み。これに対してKIM CHAEWONが「私とSAKURAさんが相対的に小さいので……」と、難しい日本語を使いこなしながら同情する。終いには「ジャンプしてください!」とアリーナ席のFEARNOTと一緒に飛び跳ね、物理的な解決策を見出してくれた。続けて披露された「Choices」で、第一幕は幕を閉じた。
VCRでは、15cmくらい宙に浮くことができるKAZUHA、猫に変身できるSAKURA、電気を操ることができるHONG EUNCHAE、1日1回だけワープできるKIM CHAEWON……と、各々の特殊能力を説明するヒーローたち(HUH YUNJINの能力に関する具体的な説明はなし)。何気ない日々を送っていた5人は、KIM CHAEWONがワープしながら壁を越えているときに見つけた隠し部屋を探索し、地図を見つける。そんな映像が明けると、KAZUHAのソロバレエダンスから始まる「Swan Song」が第二幕の開幕を告げた。
中盤では、ヒーロー一人ひとりの能力をもっと見せる時間と称し、ヒーローの能力を手に入れるために3つのゲームが展開。始まる前に行われたチーム分けでは各メンバーへの応援コールが行われたが、中でも「応援してほしいので……」と前置きして「SAKURAなら? できるー!」とシンプルイズベストの力強いコールを希望するSAKURAの姿が印象的だった。
Round1は、2択の選択肢を用意し、観客に多数決をとって賛同が多い回答をメンバーが当てる「テレパシー能力 究極の2択ゲーム」。「A・コメントが1つもないコンサート2時間」と「B・ステージのないファンミーティング5時間」、どちらを選ぶかという質問に、FEARNOTの回答はBが少し優勢でほぼ半々に分かれた。一方、メンバーたちは、「FEARNOTは私たちのパフォーマンスが好きだから」「LE SSEARFIMといえばパフォーマンスだから」という理由で、KIM CHAEWONとKAZUHAはAを選択。他3人は、Aより長い時間一緒に過ごせるという理由からBを選択した。この意見を聞いたA選択の2人が、最終的にBに移動し、見事に全員で正解。ゲームの最中には、HONG EUNCHAEの手首についたリボンを結び直すSAKURAの姿も見られ、家族のような関係性が微笑ましい。また、FEARNOTの近くに会いにいきながら、「怖くないですか? 気をつけて!」とKIM CHAEWONが高さのある上層階の観客に声をかけたり、「(3、4階席の)最後列まで見える!」(SAKURA)と遠くに見えるボードに返答する形で伝えたりと、距離感を感じさせないコミュニケーションを取るのも、“プロアイドル”の異名に違わない姿だった。